イ・ボミはなぜ日本で愛されたのか 「笑顔」と「日本語」で日本ツアーの看板選手に

[ 2023年10月21日 04:30 ]

女子ゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース第2日 ( 2023年10月20日    兵庫県・マスターズGC=6495ヤード、パー72 )

最終ホールをパーとし笑顔でホールアウトするイ・ボミ
Photo By スポニチ

 イ・ボミはなぜ日本で愛されたのか。2つの理由があると思う。一つ目は「笑顔」。スマイル・キャンディのニックネーム通りいつも笑みを絶やさない。イ・ボミは「ショットが悪い時は笑顔がしんどかった。クラブを投げたいと思ったこともある。でも今は反省しています」とはにかむ。苦しい時も笑顔をつくり、そのけなげな姿が人を引きつけてきた。

 もう一つは「日本語」。来日2年間は苦労したが、徐々に習得。メジャー初優勝した13年日本女子プロ選手権では広報担当に促され、初めて通訳なしで優勝会見を行った。最初は「できません」と拒んでいたが、何とかやりきりメディアとの距離が一気に縮まった。ファンとも食事会を開き直接対話することで親近感を持たれ、外国人にもかかわらず日本ツアーの看板選手になった。

 イ・ボミは「ここまで愛されると思ってなかった」と言う。日本人なら気恥ずかしくなるような表現もイ・ボミが口にすると、愛らしく聞こえる。プレーも立ち居振る舞いもコメントも魅力的なゴルファーが見られなくなるのは本当に寂しい。(15~17年、21年ゴルフ担当・福永稔彦)

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2023年10月21日のニュース