ヒートが雪辱 第8シードの“ファイナル敵地勝利”は史上初 ナゲッツのヨキッチは41得点

[ 2023年6月5日 11:48 ]

勝利が決まってハイタッチをかわすヒートのアデバイヨとバトラー(AP)
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 NBAの王者を決める「ファイナル(FINALS)」の第2戦が4日にコロラド州デンバーで行われ、東の第8シードとして最終決戦まで上り詰めたヒートが111―108(前半51―57)で西の第1シードで地元のナゲッツを下して1勝1敗。標高1609メートルの“高地”でホーム・アドバンテージをナゲッツから奪いとった。

 プレーオフの出場チーム数が12から16チームに増えた1984年以降、第8シードがファイナルまで勝ち残ったのは1999年のニックスに次いでヒートが史上2チーム目。しかしスパーズに1勝4敗で敗れたニックスは敵地(テキサス州サンアントニオ)では勝っておらず、最下位シードでポストシーズンを迎えたチームがファイナルのロードゲームで白星を挙げたのはこれが初めてとなった。また当時のニックスのポストシーズンでの勝利数は「12」だったがヒートはこの日で13勝目。これは第8シードのチームが挙げた史上最多勝利数となった。

 ヒートは第1Qの出だしで7―0としながら第2Qに入って15点差のビハインドとなったがl今ポストシーズン全体で粘り強さを発揮している第4Qに入って猛追。残り4分53秒で11点のリードを奪い、その後の接戦を制して逃げ切った。

 ゲイブ・ビンセント(26)がチーム最多の23得点、バム・アデバイヨ(26)とジミー・バトラー(33)21得点を稼ぎ、ベンチから出たダンカン・ロビンソン(29)は全10得点を第4Qに集中させて勝利に貢献した。第1戦で33・3%だった3点シュートの成功率は48・6%(35本中17本)に上昇。ビンセント、ロビンソン、そしてマックス・ストルース(27)のドラフト外入団3選手で47得点と10本の3点シュートを決めて強敵をなぎ倒した。

 西地区準決勝の第5戦から続いていたナゲッツの連勝は7でストップ。ニコラ・ヨキッチ(28)は41得点、11リバウンド、4アシストをマークしたが第4Qでヒートの圧力に屈する形となった。ジャマール・マーリー(26)は18得点と10アシストを記録したが同点を狙って放った最後の3点シュートは失敗。勝負どころの第4Qのチームスコアは25―36だった。

 <第1戦チーム成績>
 ▼FG成功率=ナゲッツ52・0%(28本中11本)、ヒート48・7%(78本中38本)
 ▼3点シュート成功率=ナゲッツ39・3%(28本中11本)、ヒート48・6%(35本中17本)
 ▼FT成功率=ナゲッツ86・4%(22本中19本)、ヒート90%(20本中18本)
 ▼リバウンド=ナゲッツ(38)、ヒート(31)
 ▼アシスト=ナゲッツ(23)、ヒート(28)
 ▼スティール=ナゲッツ(7)、ヒート(5)
 ▼ブロックショット=ナゲッツ(2)、ヒート(4)
 ▼ターンオーバー=ナゲッツ(14)、ヒート(11)
 ▼ペイント内得点=ナゲッツ(48)、ヒート(34)
 ▼速攻による得点=ナゲッツ(18)、ヒート(5)
 ▼反則数=ナゲッツ(21)、ヒート(22)
 ▼最大点差リード=ナゲッツ(15)、ヒート(12)

 <ファイナルの成績と日程>
 ▼第1戦=6月1日(デンバー)○ナゲッツ104―93●ヒート
 ▼第2戦=6月4日(デンバー)○ヒート111―108●ナゲッツ
 ▼第3戦=6月7日(マイアミ)
 ▼第4戦=6月9日(マイアミ)
 ▼第5戦=6月12日(デンバー)
 ▼第6戦=6月15日(マイアミ)
 ▼第7戦=6月18日(デンバー)
 *日付は米国時間。第5戦以降は状況次第で実施

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