小林陵侑が完全復活 140メートル超3連発で逆転2勝目!世界選手権悲願のメダルへ照準

[ 2023年1月23日 04:22 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ男子個人第16戦 ( 2023年1月22日    札幌市大倉山ジャンプ競技場 ヒルサイズ=137メートル )

優勝した小林陵はガッツポーズで声援に応える(撮影・高橋 茂夫)
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 北京冬季五輪金メダルの小林陵侑(26=土屋ホーム)が完全復活だ。1回目141メートルの2位から2回目に143メートルを飛んで逆転し、合計280・9点で今季2勝目、通算29勝目を挙げた。今季は序盤から11戦連続2桁順位で苦しんだが、札幌3連戦で優勝、3位、優勝とすべて表彰台に立ち、来月22日開幕の世界選手権(スロベニア・プラニツァ)でのメダル獲得へ弾みをつけた。

 本来の輝きが戻った。1回目141メートルで2位。2回目は143メートルを飛んで何度もガッツポーズ。逆転優勝を決めると、約3200人の歓声にスキー板を掲げて応えた。予選も含めるとヒルサイズを越える140メートル越え3連発。「難しい試合になると思ったが、今日は3本とも内容が安定して良かった。自信につながる」と語った。

 美しさも異次元だった。本戦2回目は飛型審判員5人のうち3人が20点満点。試合後には「20点をつけたのは初めてだ」という審判員から声をかけられ、記念撮影したという。

 今季は札幌3連戦前まで総合21位だったが、7位に浮上した。札幌での調整と新調したスーツの効果が合致し、「今まで道具が厳しかったが、(気持ちに)余裕が出てきた」と力みが軽減し、好循環につながった。

 今後はW杯、世界選手権と試合が続く。世界選手権の個人戦は4位が最高。「毎回微妙な結果。今年こそリベンジしたい」と、まだ手にしていないメダルに照準を合わせた。

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2023年1月23日のニュース