ベンガルズがAFC決勝に進出 昨年同様にチーフスと対決 ビルズは雪の中で無念の敗退

[ 2023年1月23日 08:15 ]

第4Q、サックされてうずくまるビルズのQBアレン(AP)
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 NFLプレーオフのAFC準決勝(ディビジョナル・プレーオフ)が22日、降りしきる雪の中でニューヨーク州北西部のオーチャードパークで行われ、第3シードのベンガルズ(北地区1位=12勝4敗)が第2シードで地元のビルズ(東地区1位=13勝3敗)を27―10(前半17―7)下し、レギュラーシーズンを含めて10連勝を飾ってスーパーボウルまで駒を進めた昨年に続いてAFC決勝に進出した。

 このカードはレギュラーシーズンの第17週にベンガルズの地元オハイオ州シンシナティで行われたが、ビルズのセーフティー、ダマー・ハムリン(24)が相手選手と激突した際に「心臓振とう」を引き起こして一時心停止となったために第1Qで打ち切り。両チームとも消化試合数が1つ少ない状態でプレーオフに入っていた。

 ベンガルズは第1Q、QBジョー・バーロウ(26)が全米王座を獲得したルイジアナ州立大時代のチームメートでもあるWRジャマー・チェイス(22)に28ヤードのTDパスを通して先制。バーロウはそのあとTEヘイデン・ハースト(29)をターゲットにして2つ目のTDを奪ってオープニング・クオーターで14―0とリードして試合を優位に進めた。

 バーロウは36回中23回のパス成功で242ヤードと2TDをマーク。RBジョー・ミクソン(26)は20回のキャリーで105ヤード(1TD)を走破し、ベンガルズは“ラッシング・ゲーム”では172ヤード対63ヤードとビルズを圧倒した。

 この日、ビルズの本拠地「ハイマーク・スタジアム」には悪天候にもかかわらず7万3200人が集結。心停止から回復したハムリンも母親のニーナさんらとともに姿を見せ、ハムリンはロッカールームでチームメートを激励していた。しかし今季の平均失点がリーグ2位(17・9)だった守備陣が機能せず、ビルズはホームでは今季2敗目。チーフスに延長で敗れた昨年に続いてAFC準決勝で姿を消した。

 バーロウと並んで今季リーグ2位の35TDをパスでマークしているQBジョシュ・アレン(26)はランで1つのTDを記録したものの、パスは42回中25回の成功(265ヤード)でTDはなし。パスによるTDがなかったのは11月6日のジェッツ戦以来、今季2回目で、地元のファンとハムリンを歓喜させることはできなかった。

 なおレギュラーシーズンのベンガルズ戦を消化していれば第1シードの可能性があったビルズが勝っていればAFC決勝は中立地のジョージア州アトランタで行われる予定だったが、ベンガルズが勝ち上がったために上位シードとなっているチーフスの地元ミズーリ州カンザスシティーでの開催。このカードは昨年と同じで、そのときは延長の末にベンガルズが敵地「アローヘッド・スタジアム」で27―24で勝っている。

 なお現時点でチーフス、ベンガルズ、イーグルスの“4強入り”が確定。NFC準決勝の49ers対カウボーイズ戦は日本時間の23日午前8時半にキックオフとなる。

 <カンファレンス準決勝の結果>
 ▼AFC
(1)チーフス27―20(4)ジャガーズ
(3)ベンガルズ27―17(2)ビルズ
 ▼NFC
(1)イーグルス38―7(6)ジャイアンツ
(2)49ers(試合中)(5)カウボーイズ
 *カッコ内はシード順

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