琴勝峰　完敗も精神面で収穫　初の千秋楽結び「精神力が凄く大事だと感じた」

大相撲初場所　千秋楽 （ 2023年1月22日    両国国技館 ）

敗れた琴勝峰（左）の体を叩く貴景勝（撮影・久冨木　修）
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　相星決戦で完敗した琴勝峰は「いつもと雰囲気が違って感じられた」と、初めての千秋楽結びを体感し、特別な緊張感を振り返った。高校の先輩でもある大関を相手に「挑むだけなので気持ちは楽」と気負いはなかったが、やはり経験の差が表れた。「精神力が凄く大事だと感じた。これからは気持ちで負けないようにしたい」と収穫を口にした。

　自己最多の11勝を挙げ、初めての三賞となる敢闘賞も受賞した今場所。「今日の取組自体は実力不足で反省点しかない」としながらも「最後まで優勝を争えたのは良い経験」とプラスに捉えた。この経験を糧に飛躍を誓う23歳は「もっと強くなりたいです」と前向きに話した。

　≪千秋楽相星決戦41回目　同じ高校出身者は初≫幕内の優勝を懸けた千秋楽の相星決戦は今回の貴景勝―琴勝峰で41回目だが、同じ高校出身者による対戦は初だった。優勝決定戦でも同一高校による対戦はゼロ。珍しい同窓対決としては、兄弟であるが、95年九州場所の貴乃花―若乃花の明大中野中出身者同士の対戦がある。