阿武咲が無念の反則負け「はたきにいった自分がダメ」三賞獲得ならず…9年前の“里山の悲劇”再び

[ 2023年1月23日 09:04 ]

大相撲初場所千秋楽 ( 2023年1月22日    東京・両国国技館 )

<大相撲初場所千秋楽>阿武咲(左)が豊昇龍のマゲをつかんで反則負けとなる(撮影・西海健太郎)
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 幕内・阿武咲(26=阿武松部屋)が関脇・豊昇龍(23=立浪部屋)に敗れ、勝てば受賞の条件付きだった敢闘賞を逃した。

 低い立ち合いから押し込んでおいてのはたき込み。勝ったかに思われたが、はたいた時に左手が豊昇龍のまげをつかんでいた。「(まげに手が)入った感覚はありました。抜かなきゃと思ったけど抜けなくて…はたきにいった自分がダメでした。攻めきれなかった自分が悪いです」。12日目を終えて単独首位に立つなど優勝争いを引っ張ったが、13日目から3連敗で10勝5敗。「久しぶりに緊張やら普段味わえないような感情になりましたし、良い経験だった」と今場所を振り返り「またしっかり頑張るだけです」と潔く前を向いた。

 三賞が懸かった一番で反則負けという悔しすぎる結果。9年前にも同じようなことがあった。14年初場所、新入幕から7年かけて幕内初勝ち越しを目指した里山(現・千賀ノ浦親方)が7勝7敗で迎えた千秋楽、技能賞を懸けて高安と対戦。2分を超える熱戦の末、押し倒しで勝利を収めたと思われたが、右手がまげをつかんでいたと判定された。里山はその後も幕内で勝ち越すことはできず、最大のチャンスを逃した“悲劇の反則負け”として語り継がれている。

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2023年1月23日のニュース