川副5勝2敗で十両目前の番付へ「来場所は本当に決めたい」幕下付け出しの後輩・落合に対抗心

[ 2023年1月23日 08:31 ]

大相撲初場所千秋楽 ( 2023年1月22日    東京・両国国技館 )

<初場所千秋楽>矢後(右)を下手投げで破る川副(撮影・久冨木 修)
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 一昨年の学生横綱でデビュー3場所目の幕下・川副(23=宮城野部屋)が、幕内経験者の矢後(28=押尾川部屋)を破って5勝目を挙げた。

 立ち合い左へ動いてから突っ張っていなして距離を取り、機を見て中に入ると、矢後に右小手投げで振られて土俵際に詰まった。ここから“うっちゃり王子”の本領発揮。体を反らし、自身より身長で22センチ、体重で61キロ大きな相手を右へうっちゃった。決まり手は左からの「下手投げ」に。2場所連続の5勝2敗で取り終えた。

 いつもは取組前に作戦を考えるが、この日は「特に何も考えてなかった。体に任せようと思った」と自然体で臨んだ。「もろ差しになって、やっぱり体が動いてるって感じでしたね」。今場所の好調さが表れた内容だった。

 来場所は幕下3枚目あたりまで番付を上げることが予想される。「来場所は本当に決めたいですね」と、いよいよ近づいてきた新十両昇進を見据えた。28日に控える師匠・宮城野親方(元横綱・白鵬)の断髪式を前に関取昇進を決めたかったがかなわず。「来場所こそ親方に恩返ししたいです」と意気込んだ。

 7戦全勝優勝で来場所の新十両を濃厚とさせている幕下15枚目格付け出しデビューの落合(19)の存在も刺激になっている。「1場所で超されちゃったので、本当に凄いと思う。それと同時に負けられないという気持ちがある。良いライバルです」。兄弟子として、付け出しの先輩として対抗心を燃やした。

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2023年1月23日のニュース