貴景勝 優勝一夜明け会見「この2年間無駄ではなかった」体のケアや稽古の工夫が結実 さあ地元で綱獲り

[ 2023年1月23日 11:51 ]

優勝一夜明け会見を行った貴景勝(日本相撲協会提供)
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 大相撲初場所で自身3度目の優勝を果たした大関・貴景勝(26)が23日、東京都板橋区の常盤山部屋からオンラインで一夜明け会見を行った。

 平幕・琴勝峰(23=佐渡ケ嶽部屋)との相星決戦を制し、20年11月場所以来13場所ぶりの優勝。「この2年間でいろいろ取り組んできましたし、回り道もしたけど手応えも感じることができて無駄ではなかったと思います」。首のケガなどで苦しみながらも体のケアや稽古の仕方を工夫してきた成果が表れ、実感を込めた。

 今場所は125年ぶりの1横綱1大関で、横綱・照ノ富士が初日から休場。「自分が転べないなという気持ちは場所前から思っていた」と看板力士の責任を感じていた。11日目の琴ノ若戦で首を負傷しても休場の選択肢は「なかった」という。結びの一番を初めて15日間務め続けたことにも「重圧というか、ありがたいことなので。良い緊張感を味わわせてもらいました」とプラスに捉えていた。

 綱獲りに挑戦する春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)は、地元・兵庫から近いご当所。「新十両を決めたのも大阪、大関昇進を決めたのも大阪で、いろいろな経験をさせてもらった場所」と縁起が良い。「今回も良い経験をさせてもらえるように」と地元場所へ意気込んだ。幕下から関取へ、関脇から大関へと立場が大きく変わる経験をした思い出の地。「まわりで支えてくれるみんなの夢も背負って頑張りたい」と、自らの最大の夢へと向かっていく。「精神的なものが一番大事になってくる。土俵に上がってもひるまず、これだけやったから大丈夫だと自信を持てるような精神状態に持っていけるように、日々の生活が大事だと思っています」。優勝から一夜明け、横綱を目指す戦いは既に始まっている。

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2023年1月23日のニュース