羽生結弦さん新章突入 プロ転向後初単独アイスショーで異例の90分ぶっ続け演技

[ 2022年11月5日 04:30 ]

演技をする羽生結弦さん(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート男子で7月にプロ転向した羽生結弦さん(27)による単独アイスショー「プロローグ」の横浜公演が4日、横浜・ぴあアリーナMMで開演した。代表的プログラム「SEIMEI」や「春よ、来い」、新曲「いつか終わる夢」など全8曲で7900人の満員の観衆を魅了。異例となる90分ぶっ続けの単独公演でプロスケーターとしての第一歩を刻んだ。

 らしさの詰まった時間だった。「新しい羽生結弦としてのショー」とし、VTRや演出、選曲は全てセルフプロデュース。冒頭は試合と同じように6分間練習から始まり「完全に平昌五輪を思い出しながら」1曲目の「SEIMEI」を舞う。4回転のサルコー、トーループやトリプルアクセル3発を決めた。

 観客からリクエスト曲を募り「レッツ・ゴー・クレイジー」を披露。アクセルジャンプを教わった恩師の都築章一郎コーチが見守る中、同コーチが振り付けたノービス時代の「スパルタカス」を舞う粋な計らいも。「自分の心の中のジレンマを表現した」という新曲「いつか終わる夢」と名曲「春よ、来い」では、演出家のMIKIKO氏と初コラボしプロジェクションマッピング上を滑った。

 競技者としての歩みを振り返りつつ、プロとして新たな表現の試みもあった。「今できることを目いっぱいやって、フィギュアスケートの限界を超えていけるようにしたい。それが、これからの僕の物語になったらいいな」。羽生さんの新章が華々しく幕を開けた。

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