岩井千怜、あるぞ米ツアー初出場V! 13番「バッーーン!という感じで振りちぎりました」イーグルで4差

[ 2022年11月5日 04:25 ]

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第2日 ( 2022年11月4日    滋賀県 瀬田GC北C=6616ヤード、パー72 )

3番、ティーショット前に笑顔の岩井千怜(撮影・椎名 航)
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 ルーキーでツアー2勝の岩井千怜(20=Honda)が18位から出て1イーグル、4バーディー、2ボギーの68で回り、通算6アンダーで首位と4打差の8位に浮上した。鉛を張って調整した3Wでイーグルを奪い、初出場の米ツアーでV戦線に絡んできた。メルセデスランキング1位の山下美夢有(21=加賀電子)が4つ伸ばして2位に浮上。上田桃子(36=ZOZO)が通算10アンダーで単独首位に立った。

 生まれ変わった「3W」が火を噴いた。13番パー5。岩井千は残り238ヤードから3Wを強振した。「バッーーン!という感じで振りちぎりました」。楽々2オンに成功するどころか、ピン1メートルにつけてイーグル。ここ数試合、ダフり、トップを連発していた3Wだが、2打目で使用した1番パー5でもバーディーにつなげるなど完全に見違えた。

 ヘッドのソール部分に5枚の鉛を張ってバランスを調整した。ヨネックス担当者からの提案だった。効果は「よく分からない」と話すほど微妙な差だが、振り抜きが良くなり、球筋も安定した。8月には史上3人目の初優勝から2週連続Vを達成も、翌週から4週連続予選落ちも経験した。「自分が振り切れてるか、ないかの問題だった」と話すが、3Wへの苦手意識も無縁ではなかったはずだ。

 初の米ツアー。ラウンド中は同組のヘンゼライト(ドイツ)との英会話にも挑戦した。「キャディーさんと顔が似ていたのできょうだいですか?と聞いたらカップルでした。その話で凄く盛り上がっちゃいました」。優勝すれば来季米ツアーシード権も獲得する。「ビッグチャンスですよね。成長への大きな階段。最終的には(双子の姉の)明愛と一緒に行けたら格好いい」と目を輝かせた。

 開幕前日には米ツアーが企画した「チョップスティック選手権」に参加。箸を使い、テーブルの上の豆を30秒間で幾つコップに移せるかを競うイベントで岩井千は「20個」を記録し、貫禄Vを飾っている。トーナメントでも優勝すれば“2冠”達成。20歳124日での米ツアー初優勝となれば日本人では畑岡奈紗(19歳162日)、笹生優花(19歳351日)に続く3番目の年少記録だ。生まれ変わった3Wを武器に頂点を目指す。

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2022年11月5日のニュース