李晶恩のヤーデージブックに幸運の「6」 念願米ツアー2勝目へ吉兆の予感

[ 2022年11月5日 04:25 ]

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第2日 ( 2022年11月4日    滋賀県 瀬田GC北C=6616ヤード、パー72 )

3日の初日の18H、ヤーデージブックを見るイ・ジョンウン6(撮影・椎名 航)
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 【Myラッキーチャーム(3)李晶恩】李晶恩(イジョンウン)(26=韓国)がラウンド中に何度も手にする、ピンク色のカバーをつけたヤーデージブック。そのカバーには愛称でもある「HOT6」の文字。自身で発注し、昨年から使っているラッキーチャームだ。

 「6が私のラッキーナンバーなんです。自分の名前でもあるし、ラッキーを受け取ってもらいたいという意味も込めています」

 登録名は「JEONGEUN LEE6」。韓国ツアーに同姓同名の選手が5人いたため、「6」をつけた。プロ初優勝時の大会は3日間全て66を並べ、米初優勝となった19年全米女子オープンでの優勝スコアは通算6アンダーだった。まさに幸運の数字なのだ。

 米初Vがメジャーとエリート街道を歩んでいるように見えるが、苦労人でもある26歳。小学2年からゴルフを始めたが金銭的な事情もあって一度は断念した過去を持つ。高校で再開したのはツアープロではなく、レッスンプロを目指すためだった。そこから才能を開花させ、世界最高峰の舞台で戦っている。

 渋野日向子とは一緒に食事に行く仲。初日に多くの観客に驚き、同組の渋野に「毎週こんなにギャラリーが入るの?」と尋ねた。「日本のギャラリーはマナーがとても良くて、気持ちよくプレーできる」と感謝する。今大会の最終ラウンドは6日。念願の米ツアー2勝目へ、吉兆の予感がする。

 《5位浮上》10位から出た李晶恩が68をマークして5位に浮上した。最終18番で4メートルを沈めてバーディーで締め、「凄くいい1日だった」と笑みを浮かべた。19年に全米女子オープンでツアー初優勝も、それ以降は勝利がない。コーチをつけずに自身で練習してきたが、スイングが崩れていたという。1カ月前からコーチをつけ、「正確」な本来のスイングに回帰中。「落ち着いてプレーしたい」と力を込めた。

 ◇李 晶恩(イ・ジョンウン)1996年5月28日生まれ、韓国・全羅南道出身の26歳。小学2年からゴルフを始め、15年にプロに転向。16年に韓国ツアーに参戦し、翌17年に初優勝を含む4勝を挙げて賞金女王。18年の米ツアー最終予選会を1位突破し、19年から本格参戦。同年の全米女子オープンでツアー初優勝をメジャーで飾った。ファンクラブ名は「ラッキー6」。1メートル71。

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