年間女王見えた！山下美夢有　抜群の安定感で1差2位浮上　2日間でボギー0

女子ゴルフツアー　TOTOジャパンクラシック第2日 （ 2022年11月4日    滋賀県　瀬田GC北C＝6616ヤード、パー72 ）

＜TOTO　JAPANC2日目＞3番、紅葉し始めた木々を背に、ティーショットを放つ山下美夢有（撮影・椎名　航）
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　国際色豊かな大会で、日本No・1の「M・Yamashita」が順当にリーダーボードを上がってきた。メルセデスランキングトップを走る山下美夢有（21＝加賀電子）が68で1打差2位に浮上。重要なシーズン最終盤で、持ち味のショットに切れを取り戻した。

　「今日はショットが安定していて、しっかりパットも決めることができた。2日間アンダーパーでスコアを伸ばすことができたので、いい位置で残り2日を迎えられる」

　7番で10メートルを沈めてバーディーを先行させると、10番パー4で魅せた。残り114ヤードの第2打を9Iで30センチにピタリ。この日のパーオン率は100％に達し、かつ2日間ボギーなしという安定感だ。

　2週前のNOBUTA　GROUP　マスターズGCレディースで実に5カ月ぶりの予選落ち。原因はショットのブレだった。コーチである父・勝臣さんとスイングを見直した。テンポが速くなり、腕と体の動きがバラバラになっていたことに気がつき、修正を施す。10～20ヤード左右に散っていた出球が、今は2～3ヤードの幅に収まるほどの変化があった。

　今季は今大会含め残り4戦。現在、メルセデスランクで2位に約500ポイント差。今週の優勝で300ポイントを加算すれば、年間女王の座に大きく前進する。ただ山下自身は、その意識は「ないですね」ときっぱり。「目の前の一打をどう攻めるのか、考えながらやっていく」と21歳。まずは目の前の一打、泰然自若の構えだ。

　▽メルセデスランキング　大会での順位をポイントに換算し、年間を通じての活躍を評価するランキング。4日間大会は1位300ポイント、2位180ポイント、3位135ポイント…。3日間大会の1位は200ポイント、国内メジャーの1位400ポイントなどとポイント配分が分かれている。シード権は、昨季は賞金ランキングか、メルセデスランキングで50位以内に入った選手に与えられたが、今季からメルセデスランキングだけが対象。メルセデスランキング1位に与えられる年間最優秀選手賞がNo.1のタイトルになる。