元横綱・2代目若乃花の下山勝則さん死去 肺がん、69歳

[ 2022年7月18日 13:17 ]

元横綱・2代目若乃花の下山勝則さん
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 北の湖ら「花のニッパチ」として活躍した大相撲の元横綱、2代目若乃花の下山勝則(しもやま・かつのり)さんが7月16日に肺がんのため大阪市内の病院で亡くなったことが分かった。69歳だった。葬儀・告別式は家族葬にて執り行う予定。

 下山さんは青森県大鰐町生まれで、小学2年で相撲を始め、二子山親方(元横綱・初代若乃花)にスカウトされて、高谷俊英さん(後の横綱・隆の里)と同じ夜行列車で上京し入門。1968年名古屋場所で初土俵を踏んだ。73年名古屋場所で20歳で新十両、十両は2場所で突破して同年九州場所で新入幕を果たした。77年初場所後に大関に昇進し同年夏場所には13勝2敗で初優勝。78年夏場所後に第56代横綱に昇進し「若三杉」から改め師匠のしこ名を継承した。横綱では3度優勝したが、80年代になると肝臓病やケガなどに苦しみ83年初場所に29歳9カ月の若さで現役引退した。

 83年12月に二子山部屋から独立して間垣部屋を興し、若闘将、若ノ城、五城楼、大和、若ノ鵬の幕内力士を育てた。07年3月には突然頭痛を訴えて倒れ、その後は車椅子生活を余儀なくされた。その影響で部屋の経営が困難となり、13年3月に部屋を閉じ、若三勝(現横綱・照ノ富士)ら所属力士ともに伊勢ケ浜部屋に転籍した。

 13年12月に相撲協会を退職。その後は大阪市内で元弟子の介護を受けて生活し、最近は元貴闘力のYOU TUBE番組にも出演していた。

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