東日本学生相撲選手権Bクラスは専大が優勝 東大は7年連続Bクラス死守

[ 2022年6月11日 19:01 ]

Bクラス団体優勝の専修大。(前列左から)福田翔也、小林海偉、大橋廉、(後列左から)山本純也、スフバット、志戸俊輔、甲斐真希斗(撮影・前川 晋作)
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 東日本学生相撲選手権大会の第1日が11日、東京・靖国神社で行われ、CクラスとBクラスの団体戦、および個人戦の1次トーナメントが行われた。

 Bクラス団体戦は、ともに3勝15点の無失点で予選を1位通過した専修大と法政大が決勝トーナメントを勝ち上がって決勝に進出した。互いに譲らない互角の勝負を展開し、2―2で勝負の行方は大将戦へ。専大の志戸俊輔(3年)が一気に出ていくところを法大の田崎真哉(2年)が土俵際回り込んで左から突き落とし、両者同時に土俵を飛び出した。主審の判定は田崎に上がるも、異議申し立てがあり同体取り直しに。今度は志戸が前に出ながらの突き落としで勝負を決めた。

 専大は16年にAクラスから降格して以来初めてのBクラス優勝となった。準決勝、決勝と連続で2―2の大将戦を制した志戸は「気持ちで負けないように」とプレッシャーを力に変えた。鳥取城北高時代から大将を任されることが多く、19年の国体でも2―2の大将戦を制して団体優勝を決めるなど抜群の勝負強さを誇っていた。Bクラスの上位4校と個人戦1次トーナメントの上位8人は、12日に行われるAクラスにも出場する。

 東大は1勝3点でBクラス優秀8校に滑り込み、15年にCクラスから昇格して以降7年連続でBクラスの座を死守した。入れ替え戦となった予選3回戦の国学院大戦は0―2から3連勝で逆転勝ち。中堅の小山大貴(4年=主将)は「Cクラスに負けるのは避けたかった」と意地を見せた。プロ入りして注目を集めた須山穂嵩(24=木瀬部屋)のように全員が大学入学後に競技を始めた選手だが、毎年安定した成績を残している。「先輩から受け継いできたBクラスの地位は守っていきたい」。伝統をつないだ主将が来年以降の後輩の活躍にも期待した。


 Bクラス団体戦

 ▽準々決勝
専大 5―0 東大
国士舘大 4―1 大東文化大
法大 5―0 慶大
明大 5―0 立大

 ▽準決勝
専大 3―2 国士舘大

 大橋廉 寄り倒し 吉田和由希○
○スフバット 外掛け 八木裕真
○小林海偉 引き落とし 神谷隆希
 山本純也 引き落とし 吉岡友大○
○志戸俊輔 寄り倒し 小原尭之

法大 5―0 明大

○佐藤架月 とったり 神歩武
○橋本大輔 寄り切り 松村将伍
○松浦和啓 はたき込み 田村勇希
○上川力 肩透かし 甲斐丈一郎
○田崎真哉 寄り切り 赤間将太

 ▽決勝
専大 3―2 法大

 大橋 押し出し 佐藤○
○スフバット 引き落とし 橋本 
○小林 引き落とし 松浦 
 山本 送り倒し 上川○
○志戸 突き落とし 田崎 

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2022年6月11日のニュース