東大生力士・須山 前相撲“首席卒業”!アマ実績格上撃破の3連勝で出世一番乗り

[ 2022年5月13日 05:30 ]

大相撲夏場所5日目 ( 2022年5月12日    両国国技館 )

今関を攻める須山(右)(撮影・西海健太郎)
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 史上初の東大生力士の須山(24=木瀬部屋)が前相撲で3勝目を挙げ、今場所の出世一番乗りを決めた。

 “大波乱”が起きた。須山の相手は日体大で昨年の全国学生選手権団体優勝の立役者となった今関(23=玉ノ井部屋)。アマ実績ではるか格上の相手に「勝とうと思って土俵に上がりました」と強気で挑み、わずか2秒で勝負を決めた。これまでの2番は自身が得意とする四つ相撲で勝っていたが、この日は立ち合いから猛然と突っ張り。相手を研究し尽くした上での作戦かと思えば「勘です」とあっけらかん。センスの良さも見せた。

 実力差を埋めたのは須山の吸収力だ。部屋に入って1カ月での急成長に兄弟子の幕内・志摩ノ海は「物覚えが早い。貪欲で素直で吸収力がある」と絶賛。物おじしない性格もプロに向いているのだろう。前相撲を“首席卒業”とした現役東大生が無限の可能性を示した。

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2022年5月13日のニュース