谷口 ジャンボに次ぐ年長Vへ 2差6位好発進 出場日本選手最年長の54歳健在

[ 2022年5月13日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ダイヤモンド・カップ第1日 ( 2022年5月12日    茨城県 大洗GC=7163ヤード、パー70 )

<ダイヤモンドカップ・初日>11番、ティーショットを放つ谷口(撮影・西尾 大助)
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 出場日本選手では最年長、54歳の谷口徹(フリー)が2度のチップインを含む4バーディー、1ボギーの67で首位と2打差の6位。50歳でメジャー最年長優勝を果たした18年日本プロ以来、4年ぶりのツアー21勝目へ好スタートを切った。トップは65をマークした岩田寛(41=フリー)、大西魁斗(23=ZOZO)が並んでいる。

 誰もが口をそろえる難コースの大洗GCにも、百戦錬磨の谷口は「きちんと打てばスコアにつながる。自分はパーを狙って、チャンスにバーディーが取れればOK」とサラリと言ってのけた。

 言葉通り、前半のインはティーショットに苦しみ、パーでしのぐシーンが続いたが、14番で6メートルを決めると、1番はチップイン、3番は15メートルを沈める。そして5番ではピンまで15メートルを再びチップインと魅せた。

 最終9番で第2打をグリーン手前のバンカーに入れ、6メートルのパーパットが入らず「もったいない」という初ボギーを叩いたが「ドライバーはあまり良くないが、ショートゲームはさえていた」と満足のスタートだ。1Wの不安には「キャリーは落ちてもラフに行くよりいい」と3Wではなく5Wを代用する経験豊富なベテランらしい工夫を見せる。

 ツアー通算20勝。遅咲きの30歳で果たした記念の初優勝は98年、今大会の前身でもある三菱ギャラン(土佐C)だ。今大会出場選手の中ではプラヤド・マークセン(タイ)の56歳に次ぐ2番目、日本選手では最年長。勝てば54歳3カ月5日と尾崎将司の55歳7カ月29日(02年全日空オープン)に次ぐツアー2番目の年長記録となる。

 シニアツアーとの掛け持ちで、昨年のベストは関西オープン16位。今季は3試合予選落ちと苦しい戦いは続くが「優勝を目指し、戦える準備はしている。諦めているわけではない」と語る。今季国内ツアー4試合の優勝は開幕戦の香妻をはじめ全て20代がさらっているが「若手はポテンシャルがある。でも自分の負けない部分はあるしチャンスもある」と負けん気も失ってはいない。

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2022年5月13日のニュース