服部道子氏 渋野に崩れる要素なし 光った“マネジメント”力

[ 2022年4月3日 02:30 ]

米女子ゴルフツアー シェブロン選手権第2日 ( 2022年4月1日    カリフォルニア州 ミッションヒルズCC=6884ヤード、パー72 )

ショットを放つ渋野(AP)
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 【服部道子 メジャーの風】渋野選手は崩れる要素が全くありませんでした。午前スタートのため午後に比べて風が穏やかで、グリーンの状態が良かったこともプラス材料になったでしょうが、初日に続きティーショットが安定していましたし、ウエッジショットも切れがありアプローチもさえていました。

 ただ、それ以上に高く評価したいのがマネジメントです。第2日はピンが左右に振られていましたが、難しいピンは無理に狙わずにリスクを考慮しながら攻めていました。

 11番パー5は右サイドのバンカーのすぐ近くにピンが立っていました。第2打はフェアウエー右サイドに止まったため第3打はバンカー越えになりました。バーディーが欲しいホールですが、渋野選手はあえてピンの奥につけて2パットのパーで終えました。好調な時はピンを攻めたくなるものですが、大きなミスにならないように冷静に判断しました。

 渋野選手はメジャーで度々悔しい思いをしてきました。そうした経験をポジティブな情報として攻め方に生かしています。集中する時とリラックスする時の「オンとオフ」の切り替えもうまくできていて、心の状態も非常にいいと思います。(プロゴルファー)

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2022年4月3日のニュース