スノボ女子HP 17歳の小野光希は9位 日本女子冬季五輪最年少メダルはならず

[ 2022年2月10日 11:48 ]

北京五輪第7日 スノーボード女子ハーフパイプ決勝 ( 2022年2月10日    雲頂スノーパーク )

小野光希(ロイター)

 スノーボード女子ハーフパイプ決勝が10日、北省張家口の雲頂スノーパークで行われ、小野光希(17=バートン)は9位。19歳で2010年バンクーバー大会で銀メダルを獲得したフィギュアスケート・浅田真央の記録を更新し、日本女子最年少の冬季五輪メダリストはならなかった。

 1本目は71・50で6位、2本目は着地でバランスを崩して転倒。25・50と得点を伸ばせなかった。最終3本目も29・00に終わった。

 9日の予選では全体2位。18年平昌大会女王のクロエ・キム(米国)に次ぐ順位で決勝に進出した。「朝まではずっと緊張していたが、山(会場)に上がってきた時の方が落ち着いていた。練習以上の滑りができた」。フロントサイド900、バックサイド540など5つの技によるルーティンは、実は1、2本目とも同一。だが1本目は79・50点で「思ったよりも点数が出なかった」と冷静に自己分析。他選手の滑りから得点傾向を予測し、2本目は同じ構成でも、より高さを出して日本勢唯一の80点台となる83・75点をマークした。

 自己最高タイの2位に入った先月のW杯後はスイスに残って調整。練習中に腰を強打するアクシデントに見舞われ、前日の公式練習でも再び転倒して涙を流した。それでも痛み止めの薬を飲み、テーピングで固定して予選に臨み、結果を残すタフさを見せた。

 「練習してきたことを悔いなく全部出したい」と、決勝での高難度のキャブ1080の投入を宣言。「重圧や期待も受け止めて、自分の滑りに集中できたら」と臨んでいた。

 ◇小野 光希(おの・みつき) 2004年(平16)3月5日生まれ、埼玉県出身の17歳。5歳でスノーボードを始める。18、19年世界ジュニア選手権優勝。20年ユース五輪金メダル。W杯表彰台通算3回。成立学園高。1メートル54。

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