休養から復活、そして日本勢12年ぶり入賞! 押切美沙紀「楽しくスケートができている」

[ 2022年2月10日 22:25 ]

北京五輪第7日 スピードスケート女子5000メートル ( 2022年2月10日    国家スピードスケート館 )

 女子5000メートルのレースを終え、笑顔を見せる押切美沙紀=北京(共同)
Photo By 共同

 スピードスケートの押切美沙紀(29=富士急)が、10日に行われた女子5000メートルに出場。第4組で登場し、7分1秒17で滑り終え、自己ベストを更新する力走を見せた。平昌五輪の9位を上回る8位で、日本勢では同種目12年ぶりの入賞を果たした。

 押切はレース直後に「今回の目標が自分の積み重ねてきたことをレースで出し切ること。それは、できたかなという手応えがあります。欲を言えば7分台を切りたかったが、自分の今できることを全て出して、このタイムだったのでよかったかなと思います」と率直な胸の内を明かした。

 今回は、休養を経ての復活劇。「以前よりも、一度離れて戻ってきたということで、スケートの楽しさだったり、自分にとってのスケートの大きさだったり。今の方がそういう部分を感じられて、楽しくスケートができている。こういう感覚を取り戻せたことはよかったなと思います」と清々しい表情を見せた。

 18年平昌五輪後はケガとモチベーション低下で一時競技を離れた。引退もよぎったが、20年10月の全日本距離別選手権で約2年半ぶりに実戦復帰。昨年12月の代表選考会では、女子5000メートルで穂積雅子の国内最高を9年ぶりに0秒86更新。3大会連続の五輪出場を決め「たくさんの人のおかげでここに戻ってこられた」と喜んだ。

 2シーズンの休養が、無駄だったとは思っていない。苦しい時期を乗り越えて復活した今大会には「楽しみながら滑ることを大切に臨みたい。見てくれた方々に勇気や希望など何かを伝えられたらいいなと思う」と意気込んでいただけに、胸を張れる力走となった。

 ◇押切 美沙紀(おしぎり・みさき)14年ソチ、18年平昌大会代表。北海道・駒大苫小牧高出、富士急。29歳。北海道出身。

【五輪成績】
2018年平昌 5000メートル 9位
2014年ソチ 1500メートル 22位、チームパシュート 4位

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