山本草太は今季ベスト86・05点、思い込めたSP「自分自身をさらけ出しているような」

[ 2021年11月12日 19:44 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第4戦・NHK杯第1日 ( 2021年11月12日    東京・国立代々木競技場 )

<フィギュアNHK杯第1日>男子SP、演技をする山本草太(撮影・小海途 良幹)
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 男子ショートプログラム(SP)で山本草太(中京大)は今季自己ベストの86・05点をマークした。

 冒頭に4回転サルコーを決め、トリプルアクセル、フリップ―トーループの連続3回転と大きなミスなくSPを完遂。演技後は充実の表情で右拳を力強く握った。

 6分間練習では焦りも出たが、コーチ陣から「落ち着いて」と言葉をかけられた。「そのおかげで本番もリラックスして集中して演技できた。先生たちがいなかったら今日の演技はなかった」と振り返った。

 SP「イエスタデイ」の振り付けには、怪我に苦しんだ競技人生が反映されている。「冒頭は1回前に踏み出したところ後ろを向いて過去を振り返る、手を差し伸べて何かを求めている振り付けというふうに解釈している」とし、「今までの人生の葛藤、苦悩を心から出していけるステップかなと思っている。やっていて演じているというよりは、自分自身をさらけ出しているような気持ちで滑っている」と説明した。

 13日はフリーに臨む。「練習してきたことをフリーの4分に出せたらいい。明日も自分らしく最後まで気持ち良く滑り切れたら幸せ」と意気込んだ。

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2021年11月12日のニュース