新規参入の九州アスティーダ 地元での今季初試合で大逆転勝ち 高校総体3冠の横井が五輪メダリスト破る

[ 2021年9月21日 05:30 ]

卓球 Tリーグ   九州アスティーダ3-2日本ペイントマレッツ ( 2021年9月20日    合志市総合体育館 )

シングルスで勝利し、笑顔の横井は祝福される
Photo By スポニチ

 熊本・合志市で女子1試合が行われ、今季新規参入の九州アスティーダが、地元九州での今季初試合で日本ペイントマレッツに3―2で逆転勝ちし、Tリーグ初勝利と初の勝ち点を挙げた。現役高校生の横井咲桜(17)が第4試合と延長戦の第5試合に勝ち原動力となった。通算成績は九州が1勝1敗で勝ち点3、日本ペイントは3勝1敗で同11。

 新型コロナ対策として無観客だったのが実に惜しい。九州アスティーダ大逆転勝利の主役は、今年の高校総体3冠に輝いた横井だ。

 第1試合、第2試合を落とし後がなくなった九州。第3試合で橋本が踏ん張り、1―2で迎えた第4試合のシングルス。横井の相手は16年のリオデジャネイロ五輪団体銀メダリストの格上、シャンシャオナだ。「自分が向かっていくしかない」と得意のバックハンドで主導権を握ると、圧巻は第4ゲーム。4―9から7連続得点で逆転して11―9で奪い、1ゲーム制で勝利が決まる第5試合に持ち込んだ。

 相手は日本ペイントのエース、加藤。いきなりの4連続得点でリード。7―8と一時は逆転を許したが、最後は4連続得点で締めた。「競った場面で強気で攻めていくことができた」と手応えをつかんだ。試合を通じて威力を発揮したバックハンドは中国の強豪選手の動画を見て研究。「遊びでやっていたらけっこう打てるようになりました」と大きな武器にしている。

 さまざまなチームや学校から集まって構成されている九州アスティーダ。来月16、17日には福岡県久留米市で試合がある。今後も九州でのゲームが予定されている。川面創監督は「勝ったことが少しは九州を元気にさせたと思う。連勝に向かって準備したい」と語った。

続きを表示

この記事のフォト

2021年9月21日のニュース