ロコ・ソラーレ、黒星も手応え 藤沢「自信につながるいい試合ができた」

[ 2021年9月11日 05:30 ]

カーリング女子日本代表決定戦第1日   ロコ・ソラーレ6-7北海道銀行 ( 2021年9月10日    北海道稚内市緑スポーツパーク )

第2エンド、ストーンを見守るロコ・ソラーレの藤沢(右から2人目)=代表撮影
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 22年北京五輪に向けた、18年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレと21年日本選手権を制した北海道銀行との“5番勝負”が開幕し、ロコ・ソラーレは6―7で黒星発進となった。延長に突入する熱戦を落としたが、スキップの藤沢五月(30)に悲壮感はなく、手応えを強調。最大5試合で先に3勝したチームが日本代表となり、12月の五輪最終予選(オランダ)3位以内で北京切符を獲得する。

 延長に突入する熱戦を落としても、オンライン取材に応じる藤沢は笑顔だった。「負けたけど、自信につながるいい試合ができた。思った以上にできている感じはある」。第1エンドから高難度のショットを決め、前半は優位に試合を展開。終盤に北海道銀行の逆襲を許したが、確かな手応えが残った。

 ほんのわずかな差が勝敗に響いた。4―3の第7エンド。藤沢が最終ショットをハウス中心に寄せ、まず1点を確定させた。次に中心に近いストーンが重要だったが、両チームほぼ同じ距離に。肉眼では判断できず、コンパスのような計測器で何度も測り直した。1ミリにも満たないような差で及ばず、2点と信じていた得点は1点に。「バッドラックがあった。自分たちの2点になるように、ちょっといいことしたい」。運を引き寄せるために徳を積む必要性を、笑って口にした。

 最大5試合戦う今回の代表決定戦を想定し、合宿では同じ5試合方式、同じ時間帯で実戦を重ねてきた。「課題をもらって、後半に調子を上げて勝っていく方が多かった」。スロースターターを認めるからこそ、黒星発進にも不安はない。

 きょう11日には第2、3戦が行われる。「ミスなくパーフェクトに近いようにやっていきたい。気持ちを切り替えて、攻めていきたい」。明るい表情で、司令塔が逆襲を誓った。

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