トヨタ自動車・後藤 またも無失点投球 4回1死まで無安打 恩師の前での快投「勝たせてやらないぞ」

[ 2021年9月11日 16:53 ]

第54回日本女子ソフトボールリーグ第6節   トヨタ自動車8-0大垣ミナモ ( 2021年9月11日    愛知県安城市 デンソーブライトペガサススタジアム )

ソフトボール・トヨタ自動車の後藤希友投手
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 「第54回日本女子ソフトボールリーグ」(日本ソフトボール協会、日本女子ソフトボール機構主催)の第6節6試合が11日に行われ、トヨタ自動車が大垣ミナモに8-0で勝利し、日立、ビックカメラ高崎と共に3チームが9勝4敗で首位に立った。

 トヨタ自動車は先発・後藤希友投手(20)が4回1安打無失点。金メダルを獲得した東京五輪開催による中断期間前から、リーグでは先発した試合の連続無失点を3へ伸ばした。

 発奮材料があった。相手・大垣は望月孝雄監督が率いる。後藤の東海学園時代の恩師で、その前で先発するのは入部3年目で初めて。「先発すると聞いて“直接対決する日が来た、先生に勝たせてやらないぞ”という意識だった」。試合後、苦笑いでのぞかせた勝ち気な素顔を投球へ結実させる。

 「2点先制してもらえて投げやすかった」。4回1死までノーヒットノーラン。3試合連続無失点の起点となる5月9日、豊田自動織機戦でのノーヒットノーランを連想させたが田島に左翼線二塁打を浴び、この回限りで降板した。

 「大量得点で準備ミスが出てしまった。(ノーヒットノーランを)狙いに行こうかと、甘い部分が出た」

 中西あかね監督は中断期間もあったため「いろんな選手に経験させるチャンス」と三輪への継投意図を説明したが、五輪を経験した左腕は見据える頂が高い。

 優勝争いはこの日3チームが並んだ。「1敗もできない混戦になっていく。貢献していきたい」。一戦必勝の大舞台を経験し、「一番変わったのは緊張の感じ方。後半戦に入ってもいい状態を保てている」。五輪で培った経験をリーグという主戦場で生かすべく、フル回転を誓った。

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2021年9月11日のニュース