照ノ富士「千秋楽、笑っていたい」 初の綱獲り挑戦 7月4日初日名古屋場所番付発表

[ 2021年6月21日 12:44 ]

名古屋場所の番付発表に臨んだ照ノ富士
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 大関・照ノ富士(29)が21日、名古屋場所(7月4日初日・ドルフィンズアリーナ)の番付発表に合わせて会見し、初の綱獲りへの意気込みを語った。「自分の相撲を15日間取り切って千秋楽、力を絞り出したという思いで笑っていたい」。土俵で笑顔を見せることのない照ノ富士の語る「笑っていたい」に、思いは強くにじみ出た。

 夏場所では大関・貴景勝(24)との優勝決定戦を制し、2場所連続4回目の優勝を飾った。両膝のケガなどから21場所ぶりに復帰した大関、その通算15場所目での初優勝だった。名古屋場所で、優勝かそれに準ずる成績を残せば横綱昇進する。

 横綱については「なった人にしか分からないことが一杯ある。そういう地位。だからこそ経験してみたい」。幕下から十両、そして幕内、三役と昇進を重ねたことでより深くなったという。特に照ノ富士は大関から序二段への陥落も経験。史上最大のカムバックを成し遂げことから、番付への意識の高さがうなずける。

 コロナ禍による2年ぶりの名古屋場所。再入幕だった1年前は東前頭17枚目で幕尻優勝した。地方場所も昨年春場所以来。「(地方の)相撲ファンのためにも力になれるよう頑張っていきたい」

 さらに右膝の負傷などで6場所連続休場中の一人横綱・白鵬(36)が進退をかけ、調整を続ける。「自分のことで精一杯。目の前の相撲に集中して15日間務められればいい」。対戦が濃厚な千秋楽結びの一番まで、気持ちを切らさず1日一番を重ねていく。

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