松山、メジャー2勝目へ“自己ベスト”2差発進!ショット正確パーオン率全体2位の78%

[ 2021年6月19日 02:30 ]

米男子ゴルフツアー 全米オープン第1日 ( 2021年6月17日    カリフォルニア州 トーリーパインズGC=7652ヤード、パー71 )

1番、ラフからショットを放つ松山(AP)
Photo By AP

 マスターズに続くメジャー2勝目を狙う松山英樹(29=LEXUS)は3バーディー、1ボギーの69で暫定5位と好発進した。首位とは2打差。競技は濃霧で進行が遅れたため36選手が終えられず日没サスペンデッドとなった。大会期間中はプロゴルファーの深堀圭一郎(52)と松山のバッグを担いだこともある杉澤伸章プロキャディー(45)によるコラムを連載する。

 サンディエゴ名物でもある霧が、メジャー開幕を約1時間半遅らせた。午後スタートの松山は最終18番グリーンで約30センチのパーパットを打つ直前にサスペンデッドを知らせるホーンを聞いた。薄暗い中、これを沈めてぎりぎりホールアウト。暫定首位と2打差の好発進よりも、2日目を見据えて「最後は終われて良かった」と胸をなで下ろした。

 前回大会覇者のデシャンボーとのラウンド。マスターズ王者は安定感のあるゴルフで、69の好スコアをつくり出した。唯一のボギーはアプローチがカップに蹴られた7番だけ。9番ではグリーン奥のラフからアプローチを1メートルに寄せ、15番では第1打を右ラフに入れながらも90ヤードの第3打をバックスピンで戻してピン右1メートルにピタリ。「9番と15番でボギーを打たなかったことが大きい」。6ボギーを叩いて出遅れた全米オープン覇者とは対照的だ。

 フェアウエーキープ率は50%だが、パーオン率は全体2位の78%。ボールが見えなくなる深いラフからでも、ピンを狙えるアイアンショットの技術がある。2番では約3メートルのチャンスを外す場面もあったが、「パットが途中から良くなった」とも証言。好調のショットとパットがかみ合えば、ビッグスコアが期待できる。

 暫定成績ながら、メジャーでの1桁発進は優勝した今年4月のマスターズに続いて3度目。過去8度出場した今大会では、第1ラウンドの最高成績だった14年の4打差6位を上回る“自己ベスト”で初日を終えた。「成績が良かったというのが一番。早起き頑張って、良い調整ができればいい」。持ち越しのない2日目。メジャー2勝目へ集中する。

続きを表示

2021年6月19日のニュース