トライアスロン男子は小田倉真が16位で五輪代表最有力「無我夢中でかわした」

[ 2021年5月15日 16:29 ]

トライアスロン世界シリーズ横浜大会 ( 2021年5月15日    山下公園周辺特設コース51・5キロ=スイム1・5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ )

<トライアスロン世界シリーズ横浜大会>横浜の街を走る小田倉真(左から2人目)=撮影・小海途 良幹
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 五輪代表選考対象大会に指定されていた男子は小田倉真(27=三井住友海上)が16位に入り、日本トライアスロン連合が定めた今大会16位以内の選考基準をクリアして東京五輪代表最有力となった。日本は開催国として男女各2枠と混合リレーの出場権を持っており、代表決定は6月下旬の見込み。

 16位に滑り込んだ小田倉には喜ぶ余裕もなかった。「(順位は)認識していたけど、ランでフラフラになるくらいキツかったので力は残っていなかったです」。五輪に向け「僕にとってはこの大会がラストチャンス」と臨んだ中で最後まで力を振り絞って結果を残し、「正直実感がないけど、五輪の評価対象に入ったことに自信を持っていきたい」と声を弾ませた。

 スイムで出遅れたが、じわじわと差を詰めていった。混戦の中でトップと8秒差で得意のランに入ると、高地トレーニングなどで磨いた持久力を発揮。「無我夢中で一人一人をかわしていくことを考えていました」と粘りの走りを見せた。

 今大会29位の北條巧(博慈会・NTT東日本・NTT西日本)、40位のニナー賢治(NTT東日本・NTT西日本)、バイクのトラブルで途中棄権となった古谷純平(三井住友海上)といった世界ランキング日本勢上位選手の陰に隠れた実力者。日本連合五輪対策チームの中山俊行リーダーは「実力的にはニナー、古谷、北條と差はなかったが、メンタル面が原因で結果につながっていなかった。自分を強く出すことで弱点をカバーして今回の成績につながった。このレースに懸ける思いが表れていた」と評価した。

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