パラトライアスロン秦由加子が2位「感慨深いものがあった」 世界シリーズ横浜

[ 2021年5月15日 12:10 ]

トライアスロン世界シリーズ横浜大会 ( 2021年5月15日    山下公園周辺特設コース )

 パラトライアスロンはPTS2女子の秦由加子(キャノンマーケティングジャパン・マーズフラッグ・ブリヂストン)が1時間25分43秒で2位に入った。PTS4女子の谷真海(サントリー)は1時間15分33秒で2位、PTS4男子の宇田秀生(NTT東日本・NTT西日本)は1時間2分22秒で3位だった。

 秦は2位の結果に「負けちゃいました。スイムから先行されてバイク、ランと姿が見えない中でのレースで悔しい」と苦笑いで振り返ったが、言葉の端々には充実感がにじんだ。優勝したストックウェル(米国)はコロナ中断前の20年2月の世界シリーズ・デボンポート大会で下した相手。コロナ下でもSNSで連絡を取り合い「それぞれの場所で頑張っていることを感じたし、彼女が励みになっていた」と明かし、国内に同じクラスで競う選手がいない秦にとっては遠く離れた地のライバルの存在がモチベーション維持の源になった。「コロナ明けでも勝ちたかったけど」と悔しさをのぞかせつつ、「一緒にレースができたことがうれしかったし、スタートする時に感慨深いものがあって、戻ってこられたと感じた」と振り返った。

 新型コロナの収束が見通せない中でも「パラリンピックが開催されるかどうか難しい状況だけど、開催されるなら選手としてそこでベストパフォーマンスを出すことが人生の中でも大事な機会になる」と強調。16日に開幕100日前を迎える大一番を見据え「もっと頑張らないと勝てない。危機感を忘れずに次につなげたい」と力を込めた。

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2021年5月15日のニュース