BMX世界王者・中村輪夢が復活へ第一歩「今は嵐の前の静けさ」ジャパンカップ予選首位通過

[ 2021年5月15日 18:55 ]

<マイナビJapan Cup>男子エリート予選、予選に臨む中村輪夢(撮影・会津 智海)
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 BMXフリースタイル・パークで東京五輪前最後の国内公式戦マイナビ・ジャパンカップ第1日が16日、茨城県の「境町アーバンスポーツパーク」で行われた。2回の試技の平均点上位8人が決勝に進む男子エリート予選では19年世界王者で東京五輪代表の中村輪夢(19=ウイングアーク1st)が86・00点で首位通過を果たした。

 今大会は昨年9月末の左足かかと手術からの復帰戦だった。横1回転しながら前輪を3度回す新技「スリーシックスティ・バースピン・トゥ・バーバックスピン・トゥ・バースピン」を披露するなど、完全復活へ力強く踏み出した。「久しぶりでめっちゃ緊張したけど、そこそこの走りができた」と振り返り、「まずは優勝を飾りたい」と強調した。

 競技人生で初めての大けがを負い、約3カ月、自転車に乗れなかった。そんな折り、同じ京都出身の人気ラッパーのANARCHY(アナーキー)さんが中村のために新曲「HIGH AIR」を書き下ろしてくれた。この日も特別な応援歌を1本目に流して大技を次々に決めた。中村は「(新曲に)“今は嵐の前の静けさ”というフレーズがあるんですけど、まさにそうやな!と思って。こういう大会で爆発できるようにと思って、ずっとトレーニングしてきた。(決勝の)明日しっかりそこを見せたい」と決意を新たにした。

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2021年5月15日のニュース