松山に歓声の雨!! マスターズ王者の重み実感 「凄いことなんだと改めて思った」

[ 2021年5月15日 02:00 ]

米男子ゴルフツアー AT&Tバイロン・ネルソン第1日 ( 2021年5月13日    テキサス州 TPCクレイグランチ=7468ヤード、パー72 )

第1Rを4アンダーの68で首位と5差の54位発進となった松山(AP)
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 メジャー初優勝した4月のマスターズ以来約1カ月ぶりの復帰戦に臨んだ松山英樹(29=LEXUS)は5バーディー、1ボギーの4アンダー、68で首位と5打差の54位で発進した。5アンダー、67で回った小平智(31=Admiral)は34位。ジョーダン・スピース(27)とJ・J・スポーン(30=ともに米国)が9アンダー、63で首位に並んだ。

 マスターズ覇者として臨んだ最初のラウンドで、その称号の重みを知った。

 「カレント(現在の)・マスターズ・チャンピオン」と紹介されると、1番ティーに大歓声が響いた。松山は「(同組の世界ランキング3位)ジョン・ラームより歓声が多かったので、うれしかった」と目を細めた。

 今大会は1万2500人を上限に観客を入れており、多くのファン、そして選手、キャディーからも祝福の言葉を贈られた。「マスターズで勝ったことを毎ホール毎ホール言ってくれてうれしかった。マスターズに勝つことって凄いことなんだと改めて思った」

 約3週間の帰国中は本格的な練習を行わなかっただけに「ショットはどこに行くんだろうって感じだった」と不安もあったが、約1カ月ぶりの実戦で序盤から好機を築いた。パットを決め切れずに1アンダーで折り返したものの、10番で50センチにぴたり。11番は3メートルを沈 めた。12番パー5では残り228ヤードから4Iで3・5メートル に2オン。惜しくもイーグルは逃したものの、3連続バーディーとした。フェアウエーを外したのは3ホール、パーオンを逃したのは2ホールだけ。時差ボケの影響で眠気に襲われながらも健在ぶりを示した。

 全体の平均スコアが68・75とハイレベルな戦いとなった中、54位と出遅れたが「ショットは良くなっている。アプローチとパットがうまくつなげられればいいスコアで回れる」と自信をにじませた。次週のメジャー全米プロ選手権(20日開幕、サウスカロライナ州)も見据えながら、ギアを上げていく。

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