セーリング男子・瀬川が五輪代表 全12レースで1着!15キロの増量実った

[ 2021年5月15日 05:30 ]

セーリング男子フィン級の東京五輪代表に決まった瀬川(左)(日本セーリング連盟提供)
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 セーリング男子フィン級の東京五輪代表選考会最終日は14日、神奈川県葉山港沖で2レースが行われ、瀬川和正(米子産業体育館)が初日からの全12レースで1着となって初の五輪代表に決まった。フィン級は大会中止が続き、唯一代表が決まっていなかったため、日本セーリング連盟が独自に選考会を開いた。

 15キロの体重アップを乗り越え、瀬川が初の五輪出場を決めた。昨年2月にレーザー級の代表権を逃してから、重量級のフィン級で夢を追った。大きな艇を操るため、食事を5回取るなど81キロから96キロに増量。「体重を増やしながらフィジカルを強化し、パフォーマンスを上げるのは大変だった」と振り返った。妻は16年リオ五輪で女子RSX級代表の伊勢田愛で、海上で一緒に練習したこともあった。瀬川は「喜んでくれた」と笑顔を見せた。

 ◆瀬川 和正(せがわ・かずまさ)1989年(平元)8月24日生まれ、大阪府出身の31歳。大学から競技を始め、男子レーザー級で五輪出場を目指していたが、フィン級に転向した。大阪・浪速高、龍谷大出、米子産業体育館。1メートル79、96キロ。

 ▽セーリング 大小さまざまなヨットとウインドサーフィンで、海上のブイを順に回って争う。男女と混合合わせて10種目ある。男子はウインドサーフィンのRSX級と、1人乗りヨットの軽量級がレーザー級、重量級がフィン級、2人乗りの軽量級が470級、重量級が49er級。2人合計で約130キロが適正体重とされる470級では、日本は男女ともメダルを獲得している。

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