神戸製鋼 3季ぶり敗戦で8強止まり 日和佐「勝ち続ける難しさ知った」

[ 2021年5月9日 19:13 ]

ラグビートップリーグ・プレーオフトーナメント準々決勝   神戸製鋼21―23クボタ ( 2021年5月9日    静岡・エコパスタジアム )

<クボタ・神戸製鋼>敵陣ゴール前での反則に厳しい表情の日和佐(手前)ら神戸製鋼フィフティーン(撮影・吉田 剛)
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 18年シーズンの王者で、“連覇”を狙った神戸製鋼はクボタに21―23で逆転負けし、8強で現行トップリーグ(TL)最後のシーズンを終えた。

 王者らしからぬ、最後まで落ち着きのない戦いぶりで、神戸製鋼が予想外のシーズン終戦を迎えた。前半29分の危険なプレーで1人少ないクボタに一度は逆転も、後半36分に自陣で致命的なペナルティーを犯し、PGで再逆転を許す。残り4分、モールで一歩も前進せずに、徹底してボールをキープする相手からの再獲得を狙ったが、逆に反則を犯して万事休す。後半のペナルティー数はクボタの0に対し、神戸製鋼は11。SH日和佐は「勝ち続ける難しさを知った。いつかは負ける時が来ると思うが、今日になったのは残念。レフェリーとのコミュニケーション不足で、自分たちが(反則と)思っていないところで取られてしまった」とうなだれた。

 両軍ともにFW戦に強みを持つが、スクラムは押され気味で、ブレークダウンでも強い重圧を受けた。ニュージーランド代表ロックのレタリックや、日本代表候補に選ばれたNo・8ナエアタら、メンバーのネームバリューは互角以上も、この日は挑戦者の相手に気圧されるシーンが多かった。バックスも凡ミスを連発し、チャンスで取り切れない。デーブ・ディロン・ヘッドコーチも「精度高く戦うことができなかった。相手のプレッシャーも高かったし、自分たちのミスも多かった」と敗因を求めた。

 2003年に産声を上げたトップリーグの初代王者。一時は低迷したが、ウェイン・スミス総監督の下で復活し、最後のタイトル獲得も期待されたシーズンだった。来年1月には新リーグが開幕する。日和佐は「もう一度チームで集まり、次のステージに向かいたい」と話した。

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2021年5月9日のニュース