三浦龍司、3000メートル障害で18年ぶり日本新「ビックリ」 五輪参加標準も突破

[ 2021年5月9日 22:00 ]

陸上・東京五輪テスト大会 ( 2021年5月9日    国立競技場 )

男子3000メートル障害決勝、日本新記録で優勝した三浦龍司(左から2人目)=撮影・小海途 良幹
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 男子3000メートル障害は三浦龍司(順大2年)が8分17秒46の日本新記録で優勝した。岩水嘉孝が持っていた日本記録8分18秒93を18年ぶりに更新し、8分22秒00の五輪参加標準記録も突破。リオデジャネイロ五輪では6位相当の好タイムを叩き出した。

 三浦は序盤から積極的なレースを展開。中盤に順大の先輩の塩尻和也(富士通)が仕掛けたが、2000メートル付近で再びトップに立つと、ラスト1周でギアを上げた。目標としていた参加標準記録どころか順大の大先輩が持っていた日本記録も上回り、ゴール後は「標準記録が最優先だったのでビックリ。予想タイムより上回った。うれしい」とはにかんだ。

 順大1年生だった昨年7月に3000メートル障害で日本歴代2位の記録をマークし、スーパールーキーとして注目された。この1年で「ラスト2周、100のスピードアップのギアが増えた」と武器のスパートがさらに成長。母の日の快走に「母親に標準記録突破を見せられたらと話していた。良いプレゼントになりました」と笑い、五輪切符が懸かる6月の日本選手権へ「プレッシャーを感じて崩れないように落ち着いて向かいたい」と冷静に見据えた。

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