黄金世代10人目V見えた!高橋 3差に広げ首位キープ…いざ“4度目の正直”へ

[ 2021年5月9日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ワールド・サロンパス・カップ第3日 ( 2021年5月8日    茨城県 茨城GC東C=6630ヤード、パー72 )

18番、ショットを放つ高橋(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 ツアー未勝利の“黄金世代”高橋彩華(22=東芝)が3バーディー、ボギーなしの69で回り、通算12アンダーで単独首位を守った。リードを1打から3打に広げ、ツアー初優勝と初のメジャータイトル獲得を目指して最終日に臨む。西郷真央(19=大東建託)、西村優菜(20=スターツ)、大里桃子(22=伊藤園)が9アンダーで2位に並んだ。

 アイアンの名手はメジャーの難しいセッティングも苦にしない。高橋は「ピン位置が難しかったけど、落ち着いてゴルフができた」と胸を張った。

 パーオン率1位の正確なショットで好機を築いた。16番では1打目がフェアウエー中央にそびえる大木の後方に止まった。枝が邪魔になる状況だったが、9Iでフックをかけて枝の右を通し、3メートルにつけて3つ目のバーディーにつなげた。

 際どいパーパットを決めたことも好スコアを支えた。イップスを患うなどパットは課題。ただ今週は手がスムーズに動いている。高速グリーンも「いつもに比べて速いので、打たなくていいから好き」とむしろ歓迎する。

 渋野日向子、畑岡奈紗らと同じ黄金世代。16年日本女子アマチュア選手権では2位の畑岡に3打差をつけて優勝した。18年プロ転向後は何度も優勝争いに加わりながら頂点に届かない。首位で最終日を迎えるのは4度目。19年ニチレイ・レディースはプレーオフで苦杯。今年のヤマハ・レディース葛城、KKT杯バンテリン・レディースでも涙をのんだ。

 最終日に79と崩れたバンテリンでは「トップに立ちたくない」と言うほど落ち込んだ。空港で母・真由美さんに「優勝ではなく、トップ10を目指せばいいんじゃない」と言われて気が楽になった。

 3打リードで残り18ホールに臨む。勝てば黄金世代10人目の優勝者となる。「ショットが乱れないのが私なりのゴルフ。最後まで自分らしいゴルフを心がけたい」。普段通りのスタイルでメジャータイトルをつかみ取る。

 ◆高橋 彩華(たかはし・さやか)1998年(平10)7月24日生まれ、新潟市出身の22歳。10歳でゴルフを始める。18年7月、2度目の挑戦でプロテスト合格。開志国際高出。日本ウェルネススポーツ大在学中。奥嶋誠昭コーチに師事。1メートル62、55キロ。

続きを表示

この記事のフォト

2021年5月9日のニュース