上野由岐子 3日連続登板も不安なし 五輪本番は4連投する可能性も「今の使われ方だと可能」

[ 2021年5月9日 19:05 ]

第54回日本女子ソフトボールリーグ1部第5節・高崎大会第3日   ビックカメラ高崎4―3デンソー ( 2021年5月9日    群馬県・高崎市ソフトボール場 )

ソフトボール女子日本代表、ビックカメラ高崎の上野由岐子
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 第54回日本女子ソフトボール1部リーグ(日本ソフトボール協会、日本女子ソフトボール機構主催)は第5節の6試合が行われ、ビックカメラ高崎はデンソーに4―3でサヨナラ勝ちし、8勝3敗で単独首位に立った。日本代表のエース・上野由岐子投手(38)は3連投で今季初勝利を挙げ、東京五輪前最後のリーグ戦を締めくくった。また、トヨタ自動車の日本代表左腕・後藤希友(20)は豊田自動織機戦でノーヒットノーランを達成した。

 1―2と逆転を許した直後の4回2死二、三塁、3日連続となるマウンドへあがったビックカメラ高崎の上野。日本代表主将のデンソー・山田を三ゴロに打ち取ってピンチを切り抜けると、3回1/3を1安打1失点4奪三振。7回に大工谷のサヨナラ本塁打が飛び出し、上野に勝利が転がり込んだ。

 6回にはカーブ系の変化球を捉えられてソロ本塁打を浴びた。「いい打たれ方だった。選んだ球種、投げたコース、投げ方が“なるほど”と思った。今打たれて良かったし、必ず次に生きていく」。変化球を続ける時には、より制球に注意することなどを再確認し、納得の表情だった。

 約1カ月ぶりの登板となった7日の伊予銀行戦から3日連続の登板となったが、上野は「ショートイニングでは初めて3連投したけど、意外と楽で“これはいいな”と思った」と笑い飛ばした。五輪では7月24日の予選リーグ・イタリア戦から27日の決勝か3位決定戦まで4連投する可能性もあるが、「今の使われ方だと可能ですね」と頼もしい。

 右脇腹肉離れに関しても「正直不安はない。ここまで戻ってこられたら何とかなる」と気にするそぶりも見せない。東京五輪へ、上野が急ピッチで調整を進めていく。

《川畑ミスで涙》ミスで同点を許したデンソーの日本代表・川畑は涙を流した。3―2でリードしていた6回2死一塁、中前打を捕球した中堅手の送球を受けた二塁手の川畑が目を離している間に、一塁走者の生還を許した。「自分のスキを突かれたプレーが全てだった。自分のせいで負けた」と声を震わせた。次の舞台は東京五輪。「外国人と対戦するので切り替えることと、課題もあるので取り組んでいきたい」と言い聞かせた。

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