井村コーチ 音程の幅でAS無観客対策、響く会場イメージ「音楽から力を」

[ 2021年5月9日 05:30 ]

アーティスティックスイミング日本選手権チームフリー 演技を終えた選手を出迎える井村ヘッドコーチ(左)(撮影・北條 貴史)
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 アーティスティックスイミング(AS)の日本選手権第2日は8日、大阪府東和薬品ラクタブドームで行われ、チーム・フリールーティン(FR)にオープン参加した東京五輪日本代表(乾、吉田、福村、安永、塚本、京極、木島、柳沢)が93・6667点をマークした。デュエット・テクニカルルーティン(TR)にオープン参加した日本代表の乾友紀子(30=井村ク)吉田萌(25=ザ・クラブピア88)組は切れのある演技を披露して92・3760点を出した。

 東京五輪日本代表のチームFRのテーマは「今日はお祭り!」。会場をお祭りムードにして観衆を楽しませることを目標に取り組んできたが、新型コロナの影響で五輪本番を満員の観客を入れて開催するのは絶望的。観客上限は6月に決定する見通しで無観客の可能性もある中、既に対策に着手していた。

 井村雅代ヘッドコーチ(70)は「観客がいれば音は服に吸収されて、拍手もかき消されるが、無観客なら曲がよく聞こえる。音楽から力を頂きたい」と秘策を口にした。観客数に応じて曲の音程の幅を変える方針で、既に3パターンを用意。ノリノリの演技で会場の一体感をつくる目算は狂ったが、あらゆる事態を想定した準備にぬかりはない。

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2021年5月9日のニュース