クボタWTBファンデンヒーファー 殊勲の逆転PG「チームの努力の結果」ラグビートップリーグ

[ 2021年5月9日 22:29 ]

ラグビートップリーグ・プレーオフトーナメント準々決勝   クボタ23―21神戸製鋼 ( 2021年5月9日    静岡・エコパスタジアム )

<クボタ・神戸製鋼>後半36分、PGを決めたクボタ・ファンデンヒーファー(中央)=撮影・吉田 剛
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 レッドカンファレンス3位のクボタがホワイトカンファレンス2位で18年シーズン王者の神戸製鋼を23―21で破り、初の4強入りを決めた。16日に大阪・花園ラグビー場で行われる準決勝では、今季全勝のサントリーと対戦する。

 後半36分、殊勲の逆転PGを決めたのは、かつて静岡を本拠とするヤマハ発動機でプレーしたWTBゲラード・ファンデンヒーファーだった。後半31分に逆転を許しても、必死に体を張り続けたFWが敵陣でペナルティーを獲得。苦手な右中間からのショットをきっちりと決め、「シズオカのみなさん、アリガトウゴザイマス。最後のキックも、自分1人だけでなく、チームの努力の結果」と感無量の表情を浮かべた。

 躍進を遂げた今季のレギュラーシーズンは5勝2敗。2位通過を懸けた4月11日の最終第7節のトヨタ自動車戦で、敗戦の責任を一手に負ったのがファンデンヒーファーだった。6点リードの残り10分から、2回連続でショットに失敗。特に2本目は残り1分を切ったタイミングだった。ロスタイム、トライを許し、逆転のコンバージョンも決められ敗戦。「自分の中でも残念な敗戦だった」と自責の念に駆られた。

 ただ、今春の日本代表候補に選出された14番は、すぐに気持ちを切り替え、来る時に備えた。「チームを負けさせてしまったが、その後は毎日、キックの練習をしてきた。数ではなく、質を求めた」。後半8分に1本外していたが、失敗に引きずられることなく同21分には42メートルのPGに成功。迎えた36分も落ち着いて決め、「全員でハードワークした結果」と胸を張った。

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