ラプターズの渡辺が2度目の先発出場 クリッパーズ戦で6得点 次戦は八村のウィザーズと対戦

[ 2021年5月5日 13:40 ]

クリッパーズのジャクソンをマークするラプターズの渡辺(AP)
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 NBAラプターズの渡辺雄太(26)が4日、敵地ロサンゼルス(カリフォルニア州)で行われたクリッパーズ戦で自身2度目の先発出場を果たした。腰痛を訴えたガードのカイル・ラウリー(35)に代わってニック・ナース監督(53)が先発で起用したもので、自身最長の30分の出場(過去最長は29分)で第1Qには3点シュートを2本成功。後半はシュート機会がなかったが6得点と6リバウンド、1アシスト、2スティールをマークし、リーグを代表するシューティング・ガードの1人、ポール・ジョージ(30)とマッチアップした。

 NBA初先発は3月3日のピストンズ戦だったが、このときは11分の出場で試みた3本のフィールドゴール(FG)をすべて外して無得点。試合も105―129で敗れていたが、この日は第1Q1分44秒、左サイドから3点シュートを決め、最初に放った1本で先発初得点を記録した。3点シュートはこの日5本中2本を成功。今季の成功率は41・3%と依然として40%台を維持している。

 しかし試合は100―105(前半54―48)で敗れてラプターズは27勝39敗。渡辺がコートに戻った第4Qの残り4分39秒からリードする側が5回も入れ替わり、同点も1回という大接戦だったがものにすることはできなかった。

 フレッド・バンブリート(27)が27得点と13アシスト、パスカル・シアカム(27)も24得点と7バウンドを稼いだものの最後に押し切られた形。プレーオフ進出に可能性を残す下限につけている10位ウィザーズとのゲーム差は残り6試合となった段階で3・5となり、6日に準本拠地としているタンパ(フロリダ州)でそのウィザーズと対戦することになった。

 すでにプレーオフ進出(地区6位以内)を決めているクリッパーズは、連敗を3で阻止して44勝22敗。西地区全体でナゲッツと入れ替わって4位から3位に順位を上げた。ジョージとマーカス・モリスSR(31)がそれぞれ22得点。18得点のレジー・ジャクソン(31)は残り2分6秒に貴重な勝ち越しの3点シュートを成功させ、ラプターズ時代の2019年のファイナルでMVPとなっていたカワイ・レナード(29)は古巣相手に13得点を記録した。

 東地区では3位のバックスが地元ミルウォーキー(ウィスコンシン州)で2位のネッツを124―118(前半66―58)で下して3連勝。2日の同一カードでも勝っており、ネッツとのゲーム差は「1・5」となった。

 サンズは敵地クリーブランド(オハイオ州)で延長の末にキャバリアーズを134―118(前半59―53、延長20―4)で振り切って5連勝。試合のなかったジャズを同率ながら抜いて西地区全体首位に返り咲いた。

 <渡辺の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場8分32秒=6得点)
(1)1分44秒・正面やや左から3点シュート=〇(アシスト・バンブリート)
(2)2分49秒・左コーナーから3点シュート=×
(3)7分56秒・左サイドから3点シュート=〇(アシスト・バンブリート)
 ▼第2Q(出場8分32秒=無得点)
(4)4分34秒・右サイドから3点シュート=×
(5)6分1秒・正面からドライブしてレイアップに持ち込むもズバッツにブロックされる=×
(6)7分2秒・左サイドから3点シュート=×
 ▼第3Q(出場8分32秒=シュート機会なし)
 ▼第4Q(出場4分39秒=シュート機会なし)

 <4日の結果>
*バックス(41勝24敗)124―118ネッツ(43勝23敗)
サンズ(47勝18敗)134―118(延長)*キャバリアーズ(21勝44敗)
ホーネッツ(32勝33敗)102―99*ピストンズ(19勝47敗)
マーベリクス(37勝28敗)127―113*ヒート(35勝31敗)
キングス(28勝37敗)103―99*サンダー(21勝45敗)
*ペリカンズ(30勝36敗)108―103ウォリアーズ(33勝33敗)
*クリッパーズ(44勝22敗)105―100ラプターズ(27勝39敗)
 *はホームチーム

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