橋本聖子会長「安心、安全」を5回 五輪マラソンテスト大会で意義を強調

[ 2021年5月5日 12:36 ]

<札幌ハーフマラソン>厳重警備の中、スタート地点を視察する橋本聖子組織委員会会長(中)と山下泰裕JOC会長(撮影・西海健太郎)
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長が、札幌市で行われた五輪マラソンテスト大会のハーフマラソンを視察した。レース後に取材に応じ、「安心、安全」というフレーズを5度使ってテストイベントを実施した意義を強調した。

 札幌市は新型コロナウイルス感染者が増加し、5日にも国にまん延防止等重点措置の適用を申請する。この状況を踏まえ、大会実行委員会は事前に沿道での観戦自粛を呼びかけ、この日もコースに「観戦自粛」のプラカードを胸に掲げたスタッフを大幅に増員して臨んだ。橋本会長は「約2700人の関係者、スタッフにご苦労いただき、大会が安心安全であると実証していただいた。選手には安心安全な大会であると実感していただいたのではないかと思う」と語った。

 沿道での対応に加えて、海外から参加した選手は入国から全ての行動について市民と接触しない形を取った。「徹底した感染対策の上でどのように大会を開催できるかということは、マラソンのイベントということだけではなく、あらゆるイベント、経済活動を含めて非常に重要な位置づけだと感じていた」とし、五輪本番に向けては「こういったことを一つ一つ丁寧に説明しながら、いかに安心安全最優先の大会であるかということをご理解いただけるように努力したい」と話した。

 今回は観戦自粛を求めたが、五輪本番を見据えて「選手の素晴らしい姿を皆さんに見ていただきたい」と願う。ただ、観戦の方針について現段階での考えを問われると「その時の感染状況による」と答えるにとどまった。

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2021年5月5日のニュース