田辺 初Vへ“ひかり”差す自己最少66発進!師匠・佐伯の教え生かし1差2位「びっくり」

[ 2021年4月24日 05:30 ]

女子ゴルフツアー フジサンケイ・レディース第1日 ( 2021年4月23日    静岡県 川奈ホテルGC富士C=6439ヤード、パー71 )

首位に1差の2位で初日を終えた田辺(撮影・西尾 大助) 
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 ツアー未勝利の田辺ひかり(24=伊藤園)が7バーディー、2ボギーで、パー71では自己最少となる66をマークし首位に1打差の2位につけた。1年5カ月ぶりにツアーに出場している師匠の佐伯三貴(36=東北福祉大)の前で好発進した。永峰咲希(25=ニトリ)が65で単独首位。4週間ぶりに国内ツアーに復帰した原英莉花(22=日本通運)は68で9位だった。

 ツアー屈指の難コースを攻略した。パー71では自己最少の66に田辺本人が一番驚いた。「川奈の試合で初めて。苦手なイメージがあったので、いいゴルフができてびっくり」と不思議そうに笑った。

 指導を受けている佐伯三貴がこの大会で約1年5カ月ぶりにツアー出場。師匠と同じ舞台に立つ田辺は「同じ舞台で戦えるのはうれしい。(佐伯)三貴さんが会場にいるだけで心強い」と話した。

 21日には同組で練習ラウンドした。この大会で2度優勝を誇る佐伯からコースの注意点を教えてもらい、スイング修正の助言を授かった。前日夜にはLINEで「落ち着いてプレーするように」とメッセージを受け取った。

 1番は芝目の強い高麗グリーンにタッチが合わずに3パット、2番はアプローチを寄せ切れず連続ボギー発進となったが、師匠の教えを守り「スタートでイライラしたけど、すぐに切り替えた」。

 そして正確なショットで築いたチャンスを次々とものにした。8番は1メートル、9番は3メートルにつけて連続バーディー。11番と12番はいずれも7Iでピンに絡めて、13番はウエッジで1メートルにつけて3連続バーディーを奪った。

 16年にプロテスト合格。19年は5試合に出場し一度も予選通過できず獲得賞金0円。しかし昨年の日本女子プロ選手権で2位、今年初戦のダイキン・オーキッド・レディースで3位に入り今季は賞金ランキング17位につける。「今週は優勝したいという気持ちが強い。明日も落ち着いてしっかりプレーできたらいい」。師匠の前で初優勝できれば最高の恩返しになる。

 ◆田辺 ひかり(たなべ・ひかり)1997年(平9)4月13日生まれ、広島県出身の24歳。8歳でゴルフを始める。広島国際学院高出。16年プロテスト合格。パー72のベストスコアは今年ヤマハ・レディース葛城の最終ラウンドでマークした66。1メートル65、55キロ。血液型O。

 ▼1位・永峰咲希 4番でイーグルが入り、一つもピンチがなくて最後まで来られた。明日も風次第でバーディー合戦になる。チャンスを逃さずバーディーを取りたい。(高麗グリーンの試合だけ投入するマレット型パターでパット好調)

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