谷口 2日連続の66、50代複数回優勝へ奪首 ジャンボ、杉原に次ぐ3人目

[ 2021年4月24日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 関西オープン第2日 ( 2021年4月23日    兵庫県 有馬ロイヤルGC=7103ヤード、パー71 )

<関西オープン第2日>10アンダーでホールアウトした谷口は同組の田中とグータッチ(撮影・井垣 忠夫)
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 首位に1打差の3位から出た谷口徹(53=フリー)が2日連続の66で通算10アンダーとし、優勝した18年日本プロ最終日以来の首位に浮上。ツアー史上3人目の50代複数回優勝へツアー20勝の大ベテランが気炎を吐いている。21歳の大学生プロ・石坂友宏(日本ウェルネススポーツ大)が谷口と首位を並走している。

 朝から谷口の気分は上々だった。1番パー5。第2打地点に行くと23歳年下の秋吉の球が5ヤードほど先にあった。

 「なんや、ほとんど変わらへんやん」。苦笑いの後輩に軽く言葉のジャブを浴びせ、グリーンエッジまで195ヤードの第2打を4Iで軽めにポン。花道をしぶとく駆け上がった打球はピン手前10メートルで止まり、楽々、バーディースタートで勢いに乗った。

 18年の日本プロを50歳92日で制した。“レジェンド”尾崎将司の記録を破る大会史上最年長V。その日以来、やはり尾崎将の持つ55歳241日のツアー最年長Vが目標となったが「あれから頑張り過ぎてダメになった」と逆に調子を崩した。翌19年は賞金ランキング104位と低迷。22年間守ってきた賞金シード権も失った。

 心機一転の20~21年シーズン。「まだ、貯金はあるやろう」とやむなく練習量を減らし、生活面ではコロナ禍の中、郊外のファストフード店で素早く食事を済ませる味気ない毎日を続けている。「どんどん楽しみが減っていく」と笑うが、それも次の1勝のため。20度超の陽気もシニア向き。このチャンスを生かしたい。

 《勝てば5番目年長》73年ツアー制度施行以降の最年長優勝記録は尾崎将の55歳241日。この大会を谷口が制すれば、53歳74日となり、史上5番目の年長記録になる。50代で優勝を飾った選手は尾崎将、杉原輝雄、中嶋常幸、P・マークセン、谷口、青木功、金井清一の7人だが、そのうち複数回優勝したのは尾崎将と杉原の2人。尾崎将は12勝、杉原は4勝を挙げている。ツアー制度施行以前では戸田藤一郎が71年関西プロを56歳で制している。

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