吉田氏、古賀先輩に涙の弔辞「さよならを言いたくないので、お疲れさまでした」

[ 2021年3月30日 05:30 ]

手を合わせて古賀さんを見送る吉田氏(撮影・村上 大輔)
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 92年バルセロナ五輪の柔道男子71キロ級金メダリストで、24日にがんのため53歳で死去した古賀稔彦さんの葬儀・告別式が29日、川崎市内の寺院で営まれ、約1000人の参列者が早すぎる別れを惜しんだ。

 告別式では古賀さんが川崎市内に開いた町道場「古賀塾」の生徒約60人が別れのメッセージを、柔道私塾「講道学舎」の後輩で同五輪78キロ級王者の吉田秀彦氏が弔辞を読み上げた。

 何度も涙で言葉を詰まらせた吉田氏は、中学時代から背中を追ってきた2学年上の古賀さんに「先輩のまねばかりしてきました。でもこんなに早く死ぬことだけはまねできません」などと語り掛け「さよならを言いたくないので、お疲れさまでした」と締めくくった。

 古賀さんは白い棺に白の柔道着に黒帯という姿で荼毘(だび)に付された。

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2021年3月30日のニュース