【玉ノ井親方 視点】先場所Vから一転…苦闘4連敗の大栄翔“足から行く相撲”で不振脱出を

[ 2021年3月17日 20:40 ]

大相撲春場所4日目 ( 2021年3月17日    両国国技館 )

<大相撲春場所4日目>高安に突き落としで敗れ、ガックリの大栄翔 (撮影・光山 貴大)
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 先場所優勝の大栄翔が初日から4連敗と苦しんでいる。高安戦は喉輪で相手を土俵際まで押し込んだが、伸ばした左腕をうまくたぐられ、右に回り込まれてしまった。勢い余って左足が勇み足のように飛び出す形となり、突き落としで敗れた。

 上体ばかりが前に出て、足が付いていっていないから土俵際で回り込まれてしまう。勝ちたい気持ちが焦りにつながり、体のどこかに無駄な力が入ってしまっているのだろう。押し相撲は乗ったときは強いが一つ歯車が狂うと、立て直すのが難しくなる。もっと足から行く相撲を取れば、流れも変わるはずだ。

 一方の高安は土俵際まで押し込まれたものの、まだ余裕がある感じだった。相手の動きもよく見えていた。内容自体は反省すべき点もあるが、ケガで番付を落としていた頃に比べれば、動きは随分良くなってきた。 (元大関・栃東) 

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