桃田賢斗、430日ぶり国際舞台は「納得のいく試合ではなかった」ストレート勝ちも猛省

[ 2021年3月18日 02:21 ]

バドミントン全英オープン1回戦 ( 2021年3月17日    英国バーミンガム )

男子シングルス1回戦でプレーする桃田(バドミントンフォト提供)
Photo By 共同

 男子シングルス世界ランキング1位で東京五輪出場を確実にしている桃田賢斗(26=NTT東日本)は同26位のインド選手を2―0(21―13、22―20)で下し、順当に18日の2回戦に進出した。遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれて負傷した桃田が国際大会のコートに立つのは、事故前日の昨年1月12日のマレーシア・マスターズ決勝以来430日ぶりとなった。

 大会公式ツイッターは復帰戦を勝利で飾った桃田のインタビュー動画を投稿。「勝つことはできたんですけど、自分の中で納得のいく試合ではなかったかなと思います」と率直に振り返った。第1ゲーム序盤にミスが重なって追いつかれ、第2ゲームでも終盤に相手の強打に対して受け身になる場面も目立ってジュースからの辛勝だった。

 大会での頂点を見据えながらの初戦。「前半リードして、そこから明日に向けていろいろなことを試そうと思ったら、ちょっと追いつかれてしまった。そこは反省点」と語る。強化してきたスマッシュを要所で繰り出すなど成長も垣間見えた試合内容については「いろいろなショットを打つことができた。最後、競り合いの緊張感を味わうことができましたし。今日の反省を明日に生かしたい」とした。

 交通事故で右目眼窩(がんか)底骨折など大けがを負った桃田は昨年12月の全日本総合選手権で11カ月ぶりの公式戦復帰を果たし、大会3連覇を達成。今年1月のタイ遠征で国際大会へカムバックを果たす予定だったが、出発の成田空港で行った新型コロナウイルスPCR検査で陽性反応が出たため日本代表選手団の派遣は中止に。今月9日開幕のドイツ・オープンに出場する予定だったが、こちらは現地の新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会自体が中止となった。

 待ち焦がれた国際大会復帰戦は、伝統の全英オープンとなった。日本時間の3月11日に初優勝した19年以来2年ぶりの頂点を狙う桃田は「この会場の雰囲気は凄く素晴らしいものがありますし、その分、緊張してしまったので、明日はリラックスして自分らしいプレーができればいいかなと思います」と切り替えた。

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