ブレイディーがファルコンズにまた逆転勝ち 古巣ペイトリオッツはポストシーズン消滅

[ 2020年12月21日 12:56 ]

チームを逆転勝利に導いたバッカニーズのQBトム・ブレイディー(AP)
Photo By AP

 NFLは20日に第15週の12試合を行い、バッカニアーズは敵地アトランタでファルコンズを31―27(前半0―17)で下して9勝5敗。前半で17点差をつけられたものの、後半に反撃し、第4Q残り8分41秒、QBトム・ブレイディー(43)がWRアントニオ・ブラウン(32)に46ヤードのTDパスを通して4季ぶりの勝ち越しを決めた。

 ブレイディーはペイトリオッツ時代の2017年のスーパーボウルでもファルコンズに3―28から34―28で逆転勝利。この日は45回中31回のパスを通して390ヤードと2TDを稼ぎ、後半開始からはドライブ5回連続で得点につなげて勝利に貢献した。

 バッカニアーズはNFC南地区で首位セインツに1ゲーム差の2位。昨季は7勝9敗だったが、今季はブレイディーの加入もあって勢いを取り戻して、13季ぶりのプレーオフ進出も視野にとらえている。

 そのブレイディーが退団したペイトリオッツは敵地マイアミ(フロリダ州)でドルフィンズに12―22(前半6―0)で敗れて6勝9敗。レギュラーシーズンを2試合残して、12季連続プレーオフ進出への可能性は消滅した。

 昨季のスーパーボウルを制した王者チーフス(AFC西地区優勝)は敵地ニューオーリンズ(ルイジアナ州)でセインツ(NFC南地区優勝)に32―29(前半14―9)で競り勝って13勝1敗。スーパーボウルでMVPとなったQBパトリック・マホームズ(25)は254ヤードと3TDをマークしてチームの9連勝に貢献した。

 セインツは10勝4敗。肋骨を骨折していたQBドリュー・ブリーズ(41)が5試合ぶりに復帰して3TDをパスでマークしたがチームは連敗となり、NFC第1シード争いでパッカーズ(北地区優勝=11勝3敗)に1ゲーム差をつけられた。

 ジェッツはラムズを退けて今季14戦目で初勝利。ラムズは9勝5敗となってNFC西地区首位のシーホークスとは1ゲーム差となった。

 昨季のスーパーボウルに出場した49ersは敵地ダラス(テキサス州)でカウボーイズに33―41(前半14―17)で敗れて3連敗。今季の成績は5勝9敗となってプレーオフ進出への可能性を完全に絶たれた。

 AFC北地区2位のブラウンズはジャイアンツに勝って10勝4敗。シーズン2ケタ勝利は13季ぶりとなった。2018年ドラフトの全体トップ指名、QBベイカー・メイフィールド(25)が297ヤードと2TDをパスで獲得。チームは18季ぶりとなるポストシーズン進出を視野にとらえている。

 ジャイアンツは連敗で5勝9敗。しかし所属しているNFC東地区の首位は6勝8敗のワシントン・フットボールチームで、同じく5勝9敗のカウボーイズとともに、勝率・357ながらまだ地区優勝の可能性を残している。

 <第15週の結果>

 ▼17日
チャージャーズ(5勝9敗)30―27(延長)*レイダース(7勝7敗)

 ▼19日
ビルズ(11勝3敗)48―19*ブロンコス(5勝9敗)
*パッカーズ(11勝3敗)24―16パンサーズ(4勝10敗)

 ▼20日
バッカニアーズ(9勝5敗)31―27*ファルコンズ(4勝10敗)
*カウボーイズ(5勝9敗)41―33 49ers(5勝9敗)
*タイタンズ(10勝4敗)46―25ライオンズ(5勝9敗)
*コルツ(10勝4敗)27―20テキサンズ(4勝10敗)
*ドルフィンズ(9勝5敗)22―12ペイトリオッツ(6勝8敗)
ベアーズ(7勝7敗)33―27*バイキングス(6勝8敗)
シーホークス(10勝4敗)20―15*ワシントン(6勝8敗)
*レイブンズ(9勝5敗)40―14ジャガーズ(1勝13敗)
ジェッツ(1勝13敗)23―20*ラムズ(9勝5敗)
*カージナルス(8勝6敗)33―26イーグルス(4勝1分け9敗)
チーフス(13勝1敗)32―29*セインツ(10勝4敗)
ブラウンズ(10勝4敗)20―6*ジャイアンツ(5勝9敗)

 ▼21日
*ベンガルズ(2勝1分け10敗)―スティーラーズ(11勝2敗)

 *はホームチーム

 <プレーオフ確定チーム>

 ▼AFC=チーフス、スティーラーズ、ビルズ
 ▼NFC=パッカーズ、セインツ、シーホークス

 *両カンファレンスとも残りは各4枠

続きを表示

この記事のフォト

2020年12月21日のニュース