ENEOSが8連覇 涙の渡嘉敷、右膝大ケガもベンチから鼓舞

[ 2020年12月21日 05:30 ]

バスケットボール 第87回皇后杯全日本選手権決勝ラウンド最終日   ENEOS 87―80 トヨタ自動車(女子決勝) ( 2020年12月20日    国立代々木競技場第2体育館 )

優勝し喜ぶENEOSの(左から)岡本、渡嘉敷ら
Photo By 共同

 決勝が行われ、ENEOSがトヨタ自動車に87―80で競り勝ち、8年連続25度目の優勝を果たした。8連覇は第31~38回大会を制したユニチカ山崎に並ぶ最多タイ記録。準々決勝の富士通戦で右膝前十字じん帯を断裂した渡嘉敷来夢(29)はベンチから大声で指示を出して優勝に貢献した。MVPには宮沢夕貴(27)が選出された。

 優勝の瞬間、渡嘉敷は涙を流してチームメートと抱き合った。16日の富士通戦で右膝前十字じん帯を断裂。東京五輪の出場が絶望的となる大ケガのショックを見せず、ベンチから大声で指示を出してチームを鼓舞し続けた。前回大会MVPがコート外でも存在感を発揮。梅崎ヘッドコーチは「ベンチには渡嘉敷ヘッドコーチがいた。皆がその指示をよく聞いてくれた」と冗談交じりに称えた。

 一時は10点以上のリードを許した。追う展開が続いたが、渡嘉敷の代役を務めたルーキー中田の15得点8リバウンドの活躍などで第3Qに逆転。終盤はリードを広げて、史上最多タイの8連覇を達成した。MVPに輝いた宮沢は「本当にうれしい。追いかける展開で勝てたことは自信になる。全員で勝ち取った優勝」と胸を張った。

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2020年12月21日のニュース