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世羅 “カープ女子”のムッソーニ 神ってる7人抜きで大逆転V

[ 2020年12月21日 05:30 ]

第32回全国高校女子駅伝 ( 2020年12月20日    京都市・たけびしスタジアム京都発着 21.0975キロ )

<全国高校駅伝 女子>5区で逆転して5年ぶり2度目の優勝を飾り、両手を広げてゴールテープを切る世羅・ムッソーニ(撮影・北條 貴史)
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 世羅(広島)が男女ともに5年ぶりの優勝をアベックで果たした。2度目の日本一の女子は、アンカーのケニア人留学生テレシア・ムッソーニ(3年)が2年連続区間新。7人抜きの「神ってる」激走で、大逆転した。

 プロ野球・広島が発信源となった16年の流行語大賞風に言えば、世羅のアンカー、ムッソーニは「神ってる」走りだった。42秒差でたすきをもらい、7人抜きをやってのけ、25秒差をつけてゴールした。5キロを14分37秒。2区を走った昨年同様に区間新記録を打ち立てた。

 「自信はありました。ゴールテープを切って、笑顔でみんなのところに帰りたくて、がんばりました」

 ケニア人留学生は流ちょうな日本語で日本一の余韻に浸った。中川久枝監督(59)の「じゃけえとか、広島弁を使いますよ」と語る普段の姿から、いかに日本になじんでいるかが分かる。母国で見たことも聞いたこともなかった野球にも興味津々。「テレビでカープを見るのが好きです。好きな選手?みんなと(新人王投手の)森下、森下って言っています」。ひそかにカープ女子の道を歩む。

 5年ぶり2度目の栄冠は留学生の力ばかりではない。最長6キロの1区・山際夏芽主将(3年)が区間4位の奮闘。昨年、下級生だけの構成で12位になったメンバーが、1ケタ順位で粘り続けた。

 4月から2カ月間、コロナ禍で寮が閉鎖された。東広島市の自宅に戻った山際主将は練習場所に困った。「世羅の環境がいかに恵まれているか分かった」。学校の裏山には、町や教師が整備したクロスカントリー風のコースがある。デコボコで起伏に富んだ山道を再び走れるようになってからは、部員が目の色を変えて走り込んだ。

 実は、たすきリレーは今年初めてだった。広島大会は感染病拡大を考慮して、トラック周回、区間ごとにタイムを集計して競った。だから、この都大路は「やっとつなげられる思いがあった」と山際主将。下馬評を覆し、出番を待っていた男子にアベックVのたすきをつないだ。

 《京都・立命館宇治は涙の5位》〇…3年連続でアンカーを務めた村松灯は1位でたすきを受けるも5位。「チームに申し訳ない」とうなだれた。昨年は2区を走った妹・結が5区というプランもあったが補欠に回った。「妹から“やっぱりアンカーはお姉ちゃんに似合っているから”と言われた。妹の分まで頑張ろうと思っていたので…」と話すと、こらえきれず涙があふれた。

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