渋野 米2戦目“山火事中止”も…ポートランド・クラシック、大気汚染悪化で3日間開催へ短縮

[ 2020年9月17日 05:30 ]

開催が危ぶまれる、ポートランド・クラシックに出場予定の渋野
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 米女子ゴルフツアー参戦中の渋野日向子(21=サントリー)が、異例の事態に見舞われている。出場予定のポートランド・クラシックが15日、米西部で拡大している山火事による大気汚染の影響を受けて17日の開幕を断念。1日遅らせて18日に変更し、さらに4日間72ホールから3日間54ホールへ競技を短縮することを決めた。米女子プロゴルフ協会(LPGA)ツアー責任者のヘザー・デーリー・ドノフリオ氏は「コースで選手やスタッフ、ボランティアや放送クルーなどを危険にさらすことはできない」と説明した。

 会場のコロンビアエッジウオーターCCのあるオレゴン州ポートランドは現在、広範囲にわたって濃い煙に覆われている。米当局も「危険」とする主要都市で最悪レベルの大気汚染度で一部の航空会社が発着便の運航を一時見合わせるほど。15日までコースは閉鎖されており、同日に予定されていた畑岡奈紗の会見もキャンセルとなった。過去に2度大会を制したブルック・ヘンダーソン(カナダ)が欠場を表明するなど、選手たちにも動揺が走っている。

 米国初戦となった前週のANAインスピレーションで51位だった渋野は、すでに現地に到着している。マネジメント会社によると、大会が開催されれば出場する方針だという。「今の私に大切なことは予選通過。まだアメリカ2戦目ではあるので、いろんな経験をしたい」と話していた21歳。しかし、LPGAの気象専門家は「木曜日(17日)の正午まで大気の状態が改善する可能性は低い」と予想しており、状況が悪化すれば、中止など大会の開催に影響しそうだ。

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