勝利貢献の八村にウィザーズ指揮官「望んだ通りのプレー」、同僚ビール「余裕ができてきた」

[ 2020年3月11日 15:17 ]

ニックス戦の第1Q、ダンクを決めるウィザーズの八村(AP)
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 NBAウィザーズの八村塁(22)は10日、本拠地ワシントンDCで行われたニックス戦に先発し、3試合ぶりにフィールドゴールを決めるなど12得点、7リバウンドをマークして122―115の勝利に貢献した。過去2戦不調だった八村に対ついて、チームメートや指揮官がコメントした。

 ▽ブラッドリー・ビール

 ――今日は序盤から八村をうまく巻き込んだ。

 「昨日、塁と練習後に話をしたんだ。僕に初めて質問してきたよ。僕のルーキーイヤーについて聞いてきた。“もっとリラックスして楽しもう”とアドバイスした。みんなが彼のオフェンスを心配している。みんなが期待しているからね。チームもコーチ陣も、彼のご両親も、君たち(メディア)も、日本中も、心配しているのだろう。彼は多くを背負っている。ドラフト全体9位指名というプレッシャーの他に、自分に対してもの凄いプレッシャーをかけている。ルーキーでスタメン入りし、(シーズン終了後には)オール・ルーキーチームにも選ばれるだろう。ここまで多くを成し遂げてきた。それによって期待も大きくなる。周りのことを気にしないで、目の前のことに集中して精いっぱいやれるかどうか。塁が素晴らしいのは、ハードにプレーしてくれること。その意識は若手には身についていないことがある。もっとしっかりやれと叱り飛ばさなくてもできている。彼には既にそれがあるから、スキルも徐々に身についてくるだろう。シーズン序盤から比べて、大きく成長している。シュートが決まり始めるのも時間の問題だった。早い時間に数本、決まって良かった。彼にとって良い試合になって良かった」

 ――話し合ったことは助けになったと思うか。

 「たぶんね。アドキンス・コーチからも助言があったと思う。必要なことだったから、話ができてよかった。おかげで彼は自信を持ち、快適に感じられた」

 ――八村はチームによりなじんできているように感じるか

 「そうだね。余裕ができてきているのだと思う。相手チームは(八村を)研究する映像が増えている。彼の傾向を把握し始めている。相手は長所、短所が分かるようになってきている。相手は当然、弱点をついてくる。だから日々に集中し、向上しようと務めること。僕も昔、同じ立場だった。最初の4年間はケガが多く、1シーズンに50~60試合しかプレーできなかった。ケガに弱いわけではないと証明したくて、自分にプレッシャーをかけすぎていた。しかし、自分のプレーが向上していくうちに、そういうふうではなくなった。ぶれずにやればいいだけのこと。塁は周りにももっと声をかけるようになって、どんどんレベルアップしていくだろう」

 ▽スコット・ブルックス・ヘッドコーチ

 「彼(八村)は序盤からアグレッシブだった。もう良いプレーができないとか、ストレスを感じてはいなかった。過去数戦ではショットをミスしたり、ブロックされたり、レイアップを外したり、オープンショットを決められなかったというだけのこと。今日はブラッド(ビール)とTB(ブライアント)の好判断で良いスタートが切れた。TBが良いパスを出して、(八村が開始早々に)ダンクを決めた。望んだ通りのプレーだった。塁は大丈夫だよ。大事なのは競い合い、成長し、1戦ごとに成長していくこと。このリーグの全ての選手に厳しい時間はある。ルーキーとしては、彼は可能な限りの速さで多く吸収してくれている」 

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