柔道女子52キロ級・阿部詩、決勝進出!五輪大前進!兄・一二三も続いた

[ 2020年2月22日 05:30 ]

柔道 グランドスラム デュッセルドルフ大会第1日 ( 2020年2月21日    ドイツ・デュッセルドルフ )

女子52キロ級準々決勝でモンゴル選手を破った阿部詩(上)
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 男女5階級が行われ、女子52キロ級の阿部詩(19=日体大)が決勝に進出し、東京五輪代表に大きく前進した。全日本柔道連盟は今月27日に強化委員会を開き、1番手と2番手以下の選手の差が歴然と判断した階級は、出席者の3分の2以上の賛成で代表を決める。同48キロ級の渡名喜風南(24=パーク24)も決勝に進み、阿部詩とともに代表選出が議論されることが確実。男子60キロ級の高藤直寿(26=パーク24)、同66キロ級の阿部一二三(22=日体大)も決勝進出を決めた。

 阿部一家の夢である兄妹同時五輪と同日金メダルへ、まずは妹の詩が代表入りをほぼ手中にした。2回戦から登場し、危なげなく進撃。準決勝ではイスラエル選手と対戦し、得意の袖釣り込み腰で技ありを奪うと、そのまま抑え込んで合わせ技一本。メダル確定で五輪大前進も、表情一つ変えずに畳を下りた。

 「(五輪を)しっかり目指してやってきたが、あまりそのことを考えず、試合で自分の柔道をしっかり出したい」。世界選手権を連覇し、優勝すれば最速で五輪代表に内定するはずだった昨年11月のGS大阪大会は決勝でブシャール(フランス)に不覚。シニアの国際大会デビューからの対外国人無敗記録が48で止まった反省から、目先の戦いに集中し、確実に勝ち上がった。

 17年世界女王の志々目愛(了徳寺大職)との代表争いが展開されたが、直接対決でも通算5勝1敗と圧倒。勝負付けを済ませていた。17年2月、史上最年少の16歳225日でワールドツアーを制した験の良い地から、真夏の大舞台へと羽ばたく。

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