サーフィンWGで外出禁止令 “世界一治安悪い”中米エルサルバドルで5月開催

[ 2020年2月21日 05:30 ]

 日本サーフィン連盟は20日、横浜市内で会見を行い、5月に中米のエルサルバドルで開催されるワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当)について、懸念を表明した。

 同国は外務省ホームページで国全体が「十分注意」な危険レベル1に認定され、一部地域では「不急不要の渡航中止」を求めるレベル2が発令されている。現在、連盟側が安全対策として把握しているのは、エルサルバドル政府から各国の代表ごとにバスが1台確保されていることのみ。同連盟の井本公文副理事長は「とても危険な場所。外に出ないように指導管理を徹底して、大人のスタッフを増やして対応していくしかない」と気をもんだ。

 WGには男女各3人が出場でき、男子は五十嵐カノア(22=木下グループ)と村上舜(22)、女子は松田詩野(17)と都筑有夢路(18)が選出済み。残る1枠は4月に千葉県一宮町で行われるジャパンオープンで決まる。最大2枠を争う東京五輪代表には五十嵐、村上、松田が条件付きで内定。五十嵐はWGに出場すれば内定だが、村上と松田は他の日本選手の順位を下回ると逆転で代表を逃す可能性があり、正念場の一戦となる。井本氏は「最後の枠を懸けた大会。日本チームとして安全を加味して臨みたい」と神妙な面持ちで話した。

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2020年2月21日のニュース